1. HOME
  2. KAYO NEWS
  3. 紙の市況(2020.9)詳細 9月10日更新分

KAYO NEWS

華陽ニュース

紙の市況(2020.9)詳細 9月10日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.日経42種 21か月低下続く

 9月1日付の日本経済新聞紙上にて、日経商品指数42種の8月末値が発表されました。1970年を100として、企業間取引価格を基に算出された日経42種全体の8月末値は前年実績を下回り、前年同月比マイナスとなるのは21か月連続とのこと。今年の4月末値を底に低下幅は縮小していますが、経済活動正常化開始後も内需はコロナ禍前には戻っておらず、設備投資計画も低調であることから指数の上昇は緩やかになるだろうと記事では分析しています。
 「紙・板紙」の8月末指数は147.257と4月末値以来横ばいが続いています。前年と指数を比較すると

となり、前年同月末値の低下により低下幅が縮小されている様子がうかがわれます。


【印刷・製品関連】

1.富士ゼロックス 書類電子化で新会社

 富士ゼロックス株式会社は9月3日、米スタートアップのリップコード社と合同で、書類を電子化する新会社を設立することで合意したと発表しました。同社のサイトに掲載されたニュースリリースや、同日付の日本経済新聞の記事によると、

新社名 富士フイルムRIPCORD合同会社
本店所在地 神奈川県足柄上郡中井町
新会社の事業内容と意図 膨大な紙文書を自動分類してロボットでホチキスを取り除きスキャニングでイメージデータ化。テキストデータを自動抽出したり検索や分析がしやすくしたり、基幹システムと連携させるなどして顧客のDXを支援するサービスも手掛ける。
需要 金融関係や保険関係で膨大かつ手書きの紙文書をデジタル化し、データ活用やテレワークに貢献する需要を想定。日本経済新聞の記事によれば、三菱UFJ銀行にサービスを提供する方針とのこと。
設立・営業開始 2020年9月中を予定。

 日本経済新聞の記事によれば、同社は従来から書類の電子化事業を行っていましたが、リップコードとの新会社の設立により、紙書類の対応枚数が数百万枚から数億枚に拡大するとのこと。同社サイトのニュースリリースでは、同社のビジネス・アウトソーシング・プロセスサービスのノウハウとリップコード社の卓越した技術の融合で、新会社をデジタルトランスフォーメーションを牽引する企業として発展させていくとの富士ゼロックス社長のコメントが紹介されています。


※文中敬称略
※文章は2020年9月7日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。