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紙の市況(2020.2)詳細 2月20日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.製紙各社 第3四半期決算出揃う

 製紙大手各社の2020年3月期第3四半期(2019年4月1日~2019年12月31日)の決算が発表になっています。各社の発表によると、

との結果となっており、

・段ボールや印刷用紙などの価格修正が浸透し収益改善に寄与。
・家庭紙の出荷は概ね堅調。
・天候不順や米中貿易摩擦の長期化などで段ボールの出荷増にブレーキ。
・海外でパルプ市況の軟化が売上高減に影響。
・紙媒体の広告需要の低迷などにより国内印刷用紙販売は減少。

等が業界共通の要因として挙げられています。
個別の要因としては、

王子HD 政策保有株式の売却益を特別損益に計上。包装用紙や家庭紙で春日井工場火災による操業停止が影響して販売量が減少。
米中貿易摩擦や天候不順の影響として、2020年3月期通期の売上高を前回予想より800億円下方修正。
日本製紙 前年同期に特別損失に計上していた生産体制再編成費用や環境対策費用などの影響がなくなったことから、四半期純利益が黒字化。
レンゴー 天候不順や中国景気減速の影響で販売量が計画を下回っているものの、連結子会社の増加や古紙価格の下落が収益に影響を与えるとして、2020年3月期通期の予想を売上高は下方、営業・経常・純利益は上方修正。
大王製紙 生産品種の最適化や新製品の投入、高付加価値品へのシフトなど、急激な外部環境変化に対応する取り組みを推進。
北越コーポ 中国における事業環境の悪化などから連結子会社の固定資産の減損損失を計上。2020年3月期通期の予想を、売上高は下方修正、経常利益は10億円の上方修正も純利益は15億円の下方修正。
三菱製紙 減収も、価格修正効果などにより営業利益・経常利益は黒字化、純利益も赤字幅縮小。八戸工場4号機停機の減損損失を計上。パルプ市況の低迷などの影響を考慮し、2020年3月期通期業績予想を下方修正。
中越パルプ 価格修正などの影響から増収、黒字化。食品容器などの分野で脱プラスチックに貢献する取り組みを推進。
特種東海 パルプ市況の軟化や渇水による売電事業の減益、三島工場の新ガスエンジン稼働に伴う償却費等の増加など複数の要因により減収減益に。

 足元では新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、素材や部品等の供給網の混乱が伝えられる自動車をはじめとする製造業、中国からの訪日客の減少により打撃を受ける観光業や小売業など、さまざまな業界での広範囲の影響が懸念されており、製紙各社の業績に与える影響も注視が必要となっています。


2.北越 ポリラミ代替素材を開発

 北越コーポレーションは2月13日、環境に優しい紙素材『パンセ』を開発したと発表しました。同社の公式サイトの発表によると、

構造 紙にコーティング剤を塗布し、3~5μのコーティング層を設けることでバリア性を付与した紙素材。
特徴 ・水、油、水蒸気に対するバリア性を有する。
・ポリエチレンラミネート紙と同等のヒートシール性。
・コーティング剤はアメリカ食品医薬局(FDA)の使用認可を取得。
・リサイクル可能。

で、プラスチックの使用量を大幅に削減できる、環境に優しい紙素材として、食品用容器や包装などへの用途を提案しています。
 紙ベースのプラスチック削減素材としては、日本製紙の『SHIELDPLUS』、王子『SILBIO BARRIER』、大王『エリプラペーパー』『ヒートシール耐油紙』など各社が開発・販売を行っており、ラインナップの拡充により、紙の良さが見直される機会がより多くなることが期待されます。


【その他の市況/状況】

1.古紙 さらに価格下落

 2月15日付の日本経済新聞紙上にて、古紙価格がさらに下落したと報じられています。段ボール古紙・新聞古紙・雑誌古紙の全てで前月比0.5円下落しており、段ボール古紙は2006年10月以来の安値水準となっているとのこと。消費増税や新型肺炎の影響などもあり、

・消費増税後の日用品の販売不振。
・中国向け自動車部品・機械部品の輸出減。

などから加工品である段ボールの需要不振が続き、古紙の荷余り感も継続していると記事では伝えられています。
 製紙各社は段ボール原紙価格を維持する構えですが、下げ圧力は強まっているとのことで、今後の価格動向に注目が集まっています。


2.家庭紙店頭価格は横ばい

 2月18日付の日本経済新聞紙上にて、1月の家庭紙の店頭価格は横ばいとなったと報じられています。東京紙商家庭紙同業会の調べによるもので、ティッシュペーパー・トイレットペーパーともに横ばいとなったとのこと。冷え込みや花粉などで需要期を迎えつつあるなか、消費増税後の買い控えが一段落したとの見方も報じられています。


【印刷・製品関連】

1.2019年出版市場 電子の増加により前年比増

 出版科学研究所は1月24日、2019年出版市場が紙+電子で前年比プラス成長となったと発表しました。

内容 紙の市場は4.3%減も、電子出版が23.9%増で、合算で0.2%増。全体での前年比増は、2014年の電子出版統計開始以来初めて。
シェア 電子出版のシェアは19.9%。2018年の16.6%からさらに上昇し、全体の5分の1程度に伸長。

 電子コミックが約3割の伸びを示す一方で、紙の書籍は3.8%減、紙の雑誌は4.9%減となり、文芸書や文庫は一部人気作家や話題書以外は低調、一方、ビジネス書や新書、児童書が健闘したと伝えられています。


※文中敬称略
※文章は2020年2月18日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。