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華陽ニュース

紙の市況(2020.11)詳細 11月10日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.日本製紙 釧路工場の紙・パルプ事業撤退

 日本製紙は11月5日、取締役会において、釧路工場における紙・パルプ事業からの撤退を決議したと発表しました。

背景 IT化の進展とコロナ禍による経済活動の停滞で、新聞用紙・印刷用紙の需要が大きく減少。
今後も需要減少が続くと想定し、釧路工場の紙・パルプ事業から撤退することで、需給バランスの適正化と収益改善を図る狙い。
停機 釧路工場の全ての抄紙機(6号、7号)と関連設備を停機。
主な生産品種 新聞用紙、中下級紙、クラフト紙
時期 2021年8月に生産終了、同9月に設備停止予定。
減産能力 年間22万1千トン

 釧路工場の生産品については同社他マシンへの移抄と、一部は他社への生産委託で補う予定と説明されています。


2.王子・日本 2021年3月期第2四半期決算発表

 王子ホールディングスと日本製紙は11月5日、2021年3月期第2四半期(2020年4月1日~2020年9月30日)の連結業績を発表しました。

 併せて王子HDは2021年3月期通期の業績予想を下方修正することも発表しています。
 製紙業界では

・コロナ禍で在宅勤務が進み、オフィス向けの印刷・情報用紙の需要減が続く。
・海外でもロックダウンなどで生産・消費活動が停滞。
・段ボールや家庭紙といった好調な品種でも、個人向けや医療用は増加も産業用途向けは減少。

と新型コロナウイルスの感染拡大が大きく影響しており、底は打ったとみられるものの回復は鈍いと伝えられています。
 10月29日付の日本経済新聞紙上では、王子ホールディングス・矢嶋会長が同紙のインタビューに応えて、

・コロナ禍により紙需要の減少が3~4年早まった。
・テレワーク普及によりコピー用紙などは20年通年で前年比3割減の可能性。
・経済活動が通常化しても、ネット広告などに置き換わったチラシ需要が元に戻るのは難しい。
・需要減に対応するために、一層の再編が必要。
・今後も業務の多角化やグローバル展開を急ぐ。

といった意見を披露しています。


3.日経42種10月末 「紙・板紙」7か月横ばい続く

 10月31日付の日本経済新聞紙上にて、日経商品指数42種の10月末値が発表されました。1970年を100として、企業間取引価格を基に算出された日経42種全体の10月末値は23か月連続で前年実績を下回っていますが、前月比では4月以降6か月連続で上昇しており、中国経済の回復や米国の新車販売、住宅投資の復調が寄与したと記事では分析しています。
 「紙・板紙」は10月末指数は147.257、7か月連続で同値ですが、需要の回復は鈍く、素材価格の下げ圧力は続いていると企業は見ていると記事では伝えられています。


【板紙 国内の紙の市況/状況】

1.レンゴー 2021年3月期第2四半期決算発表

 レンゴーは10月30日、2021年3月期第2四半期(2020年4月1日~2020年9月30日)の連結業績を発表しました。

 印刷・情報用紙と比較すると堅調が伝えられる板紙業界ですが、

・食品・通販・宅配向けの板紙は堅調も、コロナ禍による景気悪化で全体の生産量は減少。
・軟包装では食品向け需要が堅調。
・重包装は子会社の増加などで増収増益。
・世界的なコロナ禍による需要低迷で海外関連事業も減益。
・貨物量減少に伴う運送事業の採算悪化

等により前年同四半期比減収減益の結果となったと同社は分析しています。


【板紙 国外の紙の市況/状況】

1.王子 ベトナムに段ボールの新工場

 王子ホールディングスは11月5日、ベトナム南部のドンナイ省に新たに段ボール工場を建設することを決定したと発表しました。

現地法人 Ojitex(Vietnam)社
株主 王子グループ100%出資
段ボール生産能力 月産約1千万平方メートル
稼働時期 2022年5月予定

 ベトナムで6か所目、東南アジア・インド・オセアニア地域では34か所目となる新工場の建設で、同社の経営戦略の基本方針の一つである「海外事業の拡充」をより図っていくと、同社は新工場建設の目的を説明しています。


【その他の市況/状況】

1.古紙輸出規制で段ボール原紙の輸出が増加

 11月3日付の日本経済新聞紙上にて、段ボール原紙の日本からの輸出が増加していると報じられています。9月の輸出量は前年同月の2.5倍となったとのこと。背景には

といった事情があるとのことで、中国のほか、タイやマレーシアへの輸出も伸びていると記事では伝えられています。
 輸出価格は国内価格より安く、収益は低いとのことですが、日本の製紙各社は輸出で国内の出荷減を補い需給を調整しているとのことで、当面この構図は続きそうと記事では分析しています。


【印刷・製品関連】

1.王子タックの「紙Net封筒」が木下賞「新規創出部門」を受賞

 王子ホールディングスは11月4日、グループ会社の王子タック株式会社が開発・販売する封筒が第44回木下賞の「新規創出部門」を受賞したと発表しました。公式サイトによると、

木下賞 日本包装技術協会が主催。毎年、①研究開発、②改善合理化、③新規創出 の3部門で顕著な業績を上げた包装関連技術を表彰するもの。
紙Net封筒 同社が発案・開発した全て紙製の緩衝封筒。封筒の封入口にスリット入りの紙シートが取り付けられており、中身を投入すると網目状に広がって商品の荷動きを抑え、緩衝材の役割を果たす。
※「紙Net封筒」は王子ホールディングス株式会社の登録商標。
特長 ・プラスチック製の緩衝材が不要で、プラスチック使用量削減に貢献。
・郵便受けに入りやすい構造の実現で、通販商品の再配達削減に配慮。

 同社は今後も技術と新しい発想で新製品開発や提案を行い、持続可能な社会の実現に取り組んでいくとしています。


※文中敬称略
※文章は2020年11月6日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。