1. HOME
  2. KAYO NEWS
  3. 紙の市況(2021.8)詳細 8月20日更新分

KAYO NEWS

華陽ニュース

紙の市況(2021.8)詳細 8月20日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.大王製紙 6船目のエコシップ就航

 大王製紙は8月10日、新しい木材チップ運搬船が就航したと発表しました。スペイン語で『先駆者』を意味する『VANGUARDIA』と名付けられた新しい運搬船は従来の船より20%の燃費低減を実現した船で、この就航で同社が現在運用中の9船のうち6船がエコシップとなったと同社は発表しています。
 同社は今後も順次環境負荷低減に対応した船への転換を進めるなどして、「やさしい未来」の実現のため、社会課題の解決に取り組んでいくと表明しています。


【板紙 国内の紙の市況/状況】

1.日本経済新聞にレンゴー副社長のインタビュー掲載

 8月14日の日本経済新聞紙上に、レンゴー副社長の段ボール原紙の市況見通しに関するインタビューが掲載されています。記事によると、

・段ボール原紙・シートとも、自動車部品の輸送用等、産業需要の回復が継続。
・中食向け、通販分野も好調。
・青果物向けも昨年比では今夏の方が堅調。
・外食、イベント、土産物関係などはまだ需要回復には至っていない。
・ワクチン接種が進めば需要が回復し、国内の段ボール原紙出荷も順調に推移と想定。
・原油高、配送費上昇、二酸化炭素排出量削減対策などでコストが上昇。価格修正の可能性も。

といった内容を語られています。
 記事では記者の方の分析として、段ボール古紙の需給の引き締まりが原紙輸出を鈍化させ、段ボール古紙の価格上昇を一服させる可能性についても指摘されています。


【印刷・製品関連】

1.凸版印刷の小売店デジタル化支援の仕組みが紹介

 8月13日付の日本経済新聞紙上にて、凸版印刷が小売店向けに提供するデジタルトランスフォーメーションサービスが紹介されています。記事によると、

未来のチラシ 人工知能が商品を分類して個人の好みに応じた電子チラシを自動作成する「未来のチラシ」を展開。今年2月にイトーヨーカ堂が試験導入しており、コロナ禍で来店客の集中が難しい小売店に提供する、購買確率が高い人への販促ツールとして、2023年に5万店の導入を目指す。
プロモコア 凸版印刷が開発した、各商品の基本情報、販売実績、受注管理、販促情報などの膨大なデータを一元管理するデータベース。各データの結び付けによって販売予測が可能になり、一元管理することで小売店の一層のデジタル化を促進する要因ともなる。
今後の展開 10月に小売業界全体のデータベースを稼働させる計画。業界団体や行政機関等とも連携して、業界全体の出の生産性向上や適正在庫、食品ロス削減などの課題解決を目指す。

 同社は長年の紙の印刷物での小売店への販促支援のノウハウを生かし、デジタルトランスフォーメーション事業を主力事業として進める方針だと記事では説明されています。


※文中敬称略
※文章は2021年8月19日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。