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華陽ニュース

紙の市況(2022.12)詳細 12月10日更新分

【紙に関する市況/状況】

1.MBSが値上げ発表

 エム・ビー・エス株式会社は11月25日、富士フイルムの感圧紙の値上げを発表しました。同社の公式サイトの発表によると、

対象 富士フイルム感圧紙 全般
改定幅 現行価格+15%以上
改定時期 2023年2月1日納品分より

 同製品は2022年1月、8月に値上げとなっており、昨秋以降3回目の値上げ発表となります。


2.中越パルプが値上げ発表

 中越パルプ工業は12月6日、値上げを発表しました。同社の公式サイトの発表によると、

対象 新せんだいカラー
新パステルカラー
せんだい封筒用ケント
竹紙
撥水撥油、耐油紙
改定幅 現行価格+15%以上
改定時期 2023年2月1日出荷分より

 同社は高岡工場の6号抄紙機の停機などでコストダウンを図るも自助努力のみでは再生産可能な収益の確保が極めて困難であるとして、価格改定に理解を求めています。


3.丸住製紙がCNFを「エコプロ2022」に出展

 丸住製紙は本日(2022年12月9日)まで同社開発のセルロースナノファイバー「ステラファイン」を『エコプロ2022』のナノセルロースジャパンブース内に出展していると発表しています。同出展ではステラファインを活用した「ステラファイン アルコールハンドジェルミスト」の展示もあるとのことで、同社は皆さまの来場をお待ちしていると呼びかけています。


【板紙・パッケージに関する市況/状況】

1.レンゴー 「エコプロ2022」に出展

 レンゴーは本日(2022年12月9日)までエコプロ2022の「海洋プラスチックごみ対策パビリオン」に出展すると発表しています。同社の球状セルロース粒子である「ビスコパール」や、セロファンや紙をベースに生分解素材を組み合わせたパッケージ素材「REBIOS」など、持続可能な社会の実現に貢献する製品を展示するとして、来場を呼び掛けています。

 


【その他の市況/状況】

1.北米産パルプ価格が横ばい

 11月30日付の日本経済新聞紙上にて、北米産パルプの日本向け輸出価格の10月積み分が前月比横ばいとなったと報じられています。パルプメーカーの製造コストは上昇している一方、中国での需要低迷が響いているとのこと。中国のパルプ輸入量は1~10月で前年同期比3.2%減となったと記事では伝えられています。


2.古紙在庫減少続く

 12月7日付の日本経済新聞紙上にて、10月末の新聞・雑誌・段ボール3品種合計の古紙在庫が前年を下回ったと報じられています。関東製紙原料直納商工組合の調べによるもので、前年同月を下回るのは11か月連続になるとのこと。ただ、雑誌古紙は前年同月比増、段ボール古紙も11か月ぶりに前年同月比微増となっており、段ボール原紙の10月の在庫が過去最高となったメーカーが古紙の調達を抑えたとする古紙問屋の声を、記事では紹介しています。


【印刷・製品関連】

1.大日本印刷他2社が広告ビジネスで協業

 大日本印刷は12月6日、新たな広告サービスの運用で、読売新聞東京本社、SMN(ソニーグループでマーケティングテクノロジー事業を行う会社)と協業すると発表しました。同社の公式サイトの発表によると、

狙い 既に連携している読売新聞のデータ基盤「yomiuri ONE」とSMNの「Connected TV Data Bridge」に、DNPグループのハイブリッド型総合書店「honto」のアクセスデータを新たに連携。これにより、出版物・新聞・テレビの3種のマスメディアを横断するデータマーケティングを実現し、生活者に合わせた広告配信や、成果確認のためのレポーティングの精度向上などを図る。
『Media X
(メディアエックス)』
3社協業で運用する、新しい広告サービスの名称。生活者が接触したコンテンツの「内容」「時点」を把握することで、広告出稿の効果向上を狙う。

 生活者の多くはマスメディアを日常的に利用しており、インターネットよりも情報の正確性の面で信頼度が高いとの評価もあること、マスメディアで広告などのコンテンツに接する時点は生活者の購買行動の起点となることも多いことから、マスメディアとの接触データは生活者の「未来の行動」につながると想定できるとの分析が示されています。


※文中敬称略
※文章は2022年12月7日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。