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華陽ニュース

ニューノーマル関連情報2023.7

 コロナ禍などをきっかけに変化した『ニューノーマル』な生活様式のなかでも、世界の環境や人権に対する関心はなお高まりを見せており、毎日のニュースでSDGsやESG、脱炭素、エシカル消費といったキーワードを目にしない日はないほどとなっています。
 そういった、紙にも関連があるけれど紙だけにはとどまらない日々の動きを少しでもお伝えできればと、この欄を作成致しました。皆様の営業活動のお役に立てれば幸いです。

2023年5月に報道された、ESG・脱炭素他に関連する動きの抜粋

【政府・官公庁他】

5月12日、GX(グリーントランスフォーメーション)推進法が衆院本会議で可決、成立。新国債「GX経済移行債」が発行できるようになり、脱炭素社会の実現に投資を進める。
環境省 洋上風力発電設備設置の際の環境影響評価について、「配慮書」や「方法書」などの資料の作成を国が代行する制度変更の検討を開始。事業者の負担を減らすことで洋上風力の導入加速を狙う。
経済産業省 EVメーカーに蓄電池の製造時などに出る二酸化炭素排出量を算定・開示するよう求める方針。2024年から「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の支給要件に含める案を検討。
5月8日、トヨタやいすゞなどとFCトラックの試乗会を実施。脱炭素、乗車時の振動や騒音が少ないことなどをアピール。
給湯器メーカーを対象とした温暖化ガスの排出削減目標を定める方針。家庭での二酸化炭素排出削減につなげる狙い。
日本の空港で国際線に給油する燃料の1割をSAFにすることを義務付ける方針。2023年度中にエネルギー供給構造高度化法の政令改正を目指す。
福井県永平寺町 5月21日、「レベル4」の自動運転サービス開始の記念式典を実施。公道での運行開始は国内初。28日から土日祝限定で約2キロの遊歩道を自動運転で運行。
東京都 トヨタ自動車とZEV(ゼロエミッション車)トラックの実証事業を開始。将来的には都内で約190台のFCトラックを導入したい考え。
大規模事業所に課す二酸化炭素の削減義務率を2025~29年度に現行より2倍近く引き上げる制度改正案を発表。
G7広島サミット 石炭だけでなく石油や天然ガスを含めた化石燃料全般について段階的に廃止していくことで合意。

【産業】

電力・燃料
JERA 2030年にアンモニアを年200万トン規模で輸入する計画。火力発電で石炭と混ぜて使用し、二酸化炭素排出量を抑制する狙い。
ダイヘン 系統用蓄電池を国内で初めて商用化に向けて納入。系統用蓄電池を送電線につなげて充放電できるようにすることで、発電量が天候に左右される太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの、出力調整弁としての活用が期待される。
豊田通商 日本最大の蓄電システムを備える風力発電向け送変電設備の竣工式を北海道で開催。
トヨタ自動車
東京電力HD
EV搭載のリチウムイオン電池を使った定置型蓄電システムを開発。秋ごろに陸上風力発電所に設置して充放電の実証実験を開始する予定。EVの普及で大量廃棄が予想される使用済み電池の再利用を検討。
イオン 2025年までに約400の大型商業施設に太陽光パネルを載せた車庫を設置。
トヨタ自動車 FCV「ミライ」の技術を生かした水素貯蔵モジュールを報道陣に公開。車両や建機、工場などに直接水素を供給できるもので、設置コストは移動式水素ステーションの10分の1程度と低いことから、実用化できれば水素ステーションがない地域でも水素が活用しやすくなるとの期待。
エア・リキード(仏) MKタクシーと連携し、FCVタクシー向けに特化した水素ステーションを5月10日、神戸市内に開設。タクシー向けの拠点は国内初とのこと。
西濃運輸 水素燃料電池搭載の大型トラックを報道陣に公開。6月から実証実験を開始。大型トラックの実証は国内初。
ジャパンエンジン
コーポレーション
船舶用エンジンメーカー。アンモニア燃料と重油を混ぜて燃やしエンジンを動かす試験運転に成功。船舶用大型低速エンジンでのアンモニア混焼運転は世界初とのこと。2025年度までにアンモニアを主燃料とするエンジンを開発したい考え。
川崎重工業 水素を運ぶ際に排出する二酸化炭素の算定方法を策定する計画。ノルウェーの第三者認証機関と連携し、国際的なルールとして採用されることを目指す。
デンソー 燃料電池を使って発電し、工場の二酸化炭素排出量を削減する実証実験を開始。
プロテリアル リチウムイオン電池の製造時の二酸化炭素排出量を削減する技術を開発。EV向け電池製造時の二酸化炭素排出量を1割程度減らせる見込み。
エア・ウォーター 家畜の糞尿からつくる液化バイオメタンの生産能力を、現行の1日1トンから10年後をメドに年産1万トンに増強し、液化バイオメタンを事業化する計画。国内ロケットメーカーの燃料として売り込むほか、液化天然ガスの代替燃料として発売する方針。
CREA フィンランドのシンクタンク。石炭火力発電所でアンモニアを混焼するとPM2.5とその元となる物質の総排出量が増加するとの報告書をまとめる。
自動車・運輸
ティアフォー 自動運転ソフト開発企業。EVメーカーから車両を調達し自動運転ソフトなどを組み込んだ、自社開発のEVバスなどを年内に発売する計画。
ダイハツ工業 軽EVを生産し、スズキとトヨタ自動車にOEM供給すると発表。2023年度中。
トヨタ車体 すべての原料を植物由来にした新素材を開発。車内部品のカバーなど樹脂製品に使用し、脱炭素やリサイクル性の向上につなげる狙い。
ジョイカルジャパン 自動車のサブスクサービスを提供する企業。車が排出する二酸化炭素量を植林活動で相殺する新プランを創設。環境意識の高い顧客を開発する狙い。
ヤマハ発動機
カワサキモータース
スズキ
ホンダ
二輪車向け水素エンジンの研究開発で協業すると発表。二輪車の脱炭素要望に対応。
ANA 広島空港を発着する便で、二酸化炭素排出量が実質ゼロの燃料を使ったフライトを5月1日に開始。5月末まで計682便を運航。広島開催のG7サミットに合わせ、環境への取り組みを国内外に示す狙い。
今治造船
三菱造船
液化二酸化炭素輸送船の大型化で提携。営業設計担当子会社が共同開発に向けた検討を開始。
金融・保険
三菱商事 三菱UFJ銀行などと共同で国内最大規模の脱炭素ファンドを近く立ち上げる計画。浮体式洋上風力発電やSAF関連のスタートアップ企業に出資の想定。
その他
JFEスチール 千葉の製鋼工場にステンレス製造向けの電炉を1基導入すると発表。2025年度下期稼働の計画。石炭使用量削減を企図。
丸紅
パナソニック
商用のEV車両の手配や充電設備の設置、車載電池の管理までを一括で請け負う共同出資会社を立ち上げ。物流会社のEV化を後押しする狙い。
アイシン 工場の排ガスから二酸化炭素を分離・回収し再利用する実証実験を開始。
住友林業
京都大学
宇宙空間で木材が劣化しにくいことを確認。2024年にもホオノキを使った人工衛星を開発して打ち上げる考え。単純な構造で故障しにくく、大気圏突入の際に燃え尽きるため環境に悪影響を与えにくい人工衛星が実現できる可能性。
イオン 食品に二酸化炭素排出量の削減度合いを示すラベルを貼り付けて販売。6月以降、野菜など最大23品目を対象に開始。
モスフードサービス 二酸化炭素排出量を通常より5%以上抑えてつくったレタスをハンバーガー類やサラダに採用。広島県内で期間限定で販売。将来的には年2回のレタスの収穫時期に合わせて広島の店舗で定期的に販売する予定。
プロント ストローを竹や食品由来の素材に切り替え。6月から主力店で本格導入。
ミニストップ ソフトクリームのスプーンをコーン製に切り替え。プラスチック使用量と二酸化炭素排出量を削減する狙い。
カネカ 二酸化炭素がを原料で、海中や土中で自然分解するバイオプラスチックを2030年にも量産する計画。二酸化炭素を与えるとポリマーを生成する微生物を開発。量産プラントの設計建設や微生物の改善、データ解析などで日揮HD、バッカス・バイオイノベーション、島津製作所などと連携。
花王とライオン 使用済みの詰替パックを共同で回収し、詰替パックに再生して販売すると発表。さらに参画企業を募り、日用品業界全体にリサイクルでの協働を広げたい考え。
aiESG 九州大学発のスタートアップ。製品ごとのESGへの関与を分析するサービス提供を開始。

※文中敬称略
※文章は2023年6月3日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。