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華陽ニュース
紙の市況(2023.9)詳細 9月20日更新分
【板紙・パッケージに関する市況/状況】
1.王子グループ 「JAPAN PACK2023」出展 |
王子ホールディングスは9月1日、王子エフテックス株式会社と王子タック株式会社が「JAPAN PACK2023」に出展すると発表しました。同社サイトの発表によると、
会期 | 2023年10月3日(火)~6日(金) 10:00~17:00 |
会場 | 東京ビッグサイト 東展示棟2~6ホール 2社の小間番号は3‐519 |
展示内容 | 王子エフテックス:紙製バリア素材の「SILBIOシリーズ」や循環資源混抄紙「MEGURISH」等、サステナブルな包装用資材 王子タック:生分解性バイオマスフィルムタックや段ボール箱と一緒に古紙回収できる「結束用リサイクル紙バンド」等、多様な粘着製品、機能性加工素材 |
多種多様な課題を解決する「未来への包程式‐当たり前のその先へ‐」がテーマの今回の展示会に対応した製品として、来場の際にはぜひ立ち寄って手に取ってみてほしいと同社は呼び掛けています。
2.凸版印刷 「現代日本のパッケージ2023」展 開催 |
凸版印刷は9月13日、同社が運営する印刷博物館 P&Pギャラリーにおいて「現代日本のパッケージ2023」展を開催すると発表しました。同社サイトの発表によると、
会期 | 2023年9月30日(土)~2023年12月3日(日) 10:00~18:00 |
会場 | 印刷博物館 P&Pギャラリー |
展示内容 | ・第62回ジャパンパッケージコンペティション 受賞40作品 ・日本パッケージデザイン大賞2023 受賞31作品 ・2023日本パッケージングコンテスト(第45回) ジャパンスター賞と包装技術賞より37作品 |
内容物を保護する、運びやすくするといった機能と同時に、SDGs等社会課題を解決する役割を担っているのがパッケージだとし、パッケージの現場で積み重ねられた取り組みの成果を知る機会のひとつとして各パッケージコンクールの受賞作を紹介すると、同社は今回の展示会の意図を説明しています。
【その他の市況/状況】
1.国産チップが値上がり |
9月8日付の日本経済新聞紙上にて、国産の製紙用チップが値上がりしたと報じられています。国産のN‐BKPの8月のメーカー出荷価格が前年同月比11%上昇、L‐BKPは同6%上昇したとのこと。輸入チップの値上がりや、バイオマス発電事業者との調達における競合などが影響しているとして、製紙メーカーのコスト面での負担が重くなっていると記事では伝えています。
2.家庭紙価格は横ばい |
9月12日付の日本経済新聞紙上にて、東京紙商家庭紙同業会の調べによる8月の家庭紙の店頭価格が前月比横ばいとなったと報じられています。トイレ紙やティッシュペーパーなど全品目で2か月連続の横ばいとのこと。原燃料価格の高止まりや需要の堅調さから、店頭での集客のための極端な安値販売などが減っているとみられると、記事では要因について分析しています。
3.輸入パルプ価格も横ばい |
9月14日付の日本経済新聞紙上にて、8月積みの製紙用パルプの対日価格が前月比横ばいとなったと報じられています。北米産N‐BKP、南米産L‐BKPともに前月積みと同水準とのこと。中国向けの取引価格がL材を中心に少しずつ上昇していると、記事では紹介されています。
【印刷、製品、その他関連】
1.エリエールがペットケア事業に本格参入 |
大王製紙は9月7日、ペットケア事業に本格参入すると発表しました。同社サイトに掲載されたニュースリリースによると、
内容 | 新ブランド「エリエールPet キミおもい」を立ち上げ。「キミにやさしい、一緒にうれしい。」をテーマに猫用14商品、犬用17商品を全国発売。 |
販売開始日 | 2023年9月22日(金) |
狙い | 国内のペットの飼育頭数、飼育率は微減傾向である一方、1頭あたりにかける飼育費は増加し、ペット用品の市場規模も伸長傾向。 同社はペットやオーナーさんの視点に立った付加価値商品の提供で、「ペット」と「ペットと暮らす家族」がより幸せに暮らせる社会の実現に取り組むと同時に、従来商品の生産過程で発生したロス品や端材をリサイクル利用することで持続可能な社会の実現に向けた活動にも注力する。 |
北里大学獣医学部との共同研究でペットにとってストレスの少ないペット用品を開発、今後もペット視点での商品開発を行っていくとして、パンツ型犬用おむつやおしっこチェックができる猫砂など、第1弾として投入する31商品の特長を紹介しています。
※文中敬称略
※文章は2023年9月15日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。