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ニューノーマルにこの一品32 株式会社竹尾様「10年後の紙」って?
【ニューノーマルにこの一品】
「ニューノーマル」という言葉は新型コロナウイルス下での生活や仕事の新しい様式を表す言葉として使われていますが、近年、私たちの生活や考え方に影響を与え、変えてきたものには、海洋汚染の深刻化による脱プラの動きや、SDGs、ESG、ダイバーシティ等、さまざまなものがあります。
その、様々なもので形作られる「ニューノーマル」に、紙で貢献できる製品とは、の観点からの取組みをご紹介いたします。
32 株式会社竹尾様「10年後の紙」って?
紙の専門商社として、暮らしを彩る紙やデザインを提案し続けておられる株式会社竹尾様。
10年後、暮らしは、そして暮らしのなかでの人と紙の関係はどうなっているのかを、各企業のインハウスデザイナーさんとともに考察した「10年後の紙とくらし」という展示会を2022年11月、東京で開催されましたが、その名古屋巡回展が2023年7月19~22日の日程で名古屋造形大学ギャラリーにて開催されました。
『10年後の紙とくらし』 | 10年後の暮らしや働き方がどう多様化し、紙と人の関係がどうなっているかを、日用品、化粧品、テクノロジー、衣料品、食品の分野から、花王、資生堂、ソニー、ビームス、明治のインハウスデザイナーさんたちが各々の視点で考察し、10年後の日常で使われているであろうさまざまなパッケージを提案した展示会。 PRINTED SCENT(資生堂)や、洗剤となかよく暮らす(花王)等、「今すぐにでも実用化してほしい!」と思わせられる、デザイン、環境配慮、暮らしの楽しみや思いやりが共存するパッケージ作品を5つのブースで展示。 |
混抄紙 | 食品や工業製品など、企業の製造工程で排出され、従来は廃棄されていた残渣(ざんさ)を紙の原料に混ぜて抄造した紙。竹尾からはお米のもみ殻を再利用した「Remsスタンダード‐FS」等が既に発売されている。 10年後の暮らしでは、日常生活で排出される残渣の再利用も・・・? |
水溶紙 | 水に溶ける紙。天然素材でできているため環境にもやさしく、医療用途やラベル、流し灯籠など幅広く使用されている。しかし現在の水溶紙はパルプの繊維がバラバラにほぐれ、溶けたようになりますが完全に消えてなくなるわけではありません。10年後には水でパルプ繊維までも完全に消えて無くなってしまうようなさらに環境に良い製品となることも・・・? |
パプティック‐FS トリンガ |
不織布のように柔らかく丈夫な風合いの紙。フィンランドの針葉樹パルプを主原料とするFSC🄬森林認証紙で、一般の不織布とは異なり石油系化学繊維を使っていない。 包装材などに使用することで、石油由来プラスチックの使用量の低減につながり、ブランド力アップにも・・・? |
10月には5年ぶりとなる「TAKEO PAPER SHOW 2023」の開催を控え、今度はどんなワクワクする提案がみられるか、いつも先が楽しみな竹尾様です。
※文章中、敬称略