1. HOME
  2. KAYO NEWS
  3. 紙の市況(2024.1)詳細 1月20日更新分

KAYO NEWS

華陽ニュース

紙の市況(2024.1)詳細 1月20日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.日本紙パルプ商事 「手書き価値研究会」に入会

 日本紙パルプ商事株式会社は1月16日、一般社団法人応用脳科学コンソーシアムが運営する「手書き価値研究会」に入会したと発表しました。同社や応用脳科学コンソーシアムの同日のニュースリリースによると、

内容 「紙に手で書く価値」を脳科学の観点から探求し、手書きの良さを科学的に検証することを目的とした「手書き価値研究会」を発足。
・一般社団法人応用脳科学コンソーシアム
・東京大学大学院総合文化研究科酒井研究室
・日本紙パルプ商事株式会社
・公益財団法人 日本漢字能力検定協会
・株式会社日本能率協会マネジメントセンター
・株式会社パイロットコーポレーション
が参加。
背景 文化庁の世論調査で「文字を手書きする習慣をこれからの時代も大切にすべきであると思う」人が9割を超え、様々なビジネス書や記事で手書きの良さについて、記憶力、創造性、考える力の向上、目標達成、不安感の減少など多くのメリットが語られているが、定性的な記述が多く、科学的根拠の点での説得力に乏しかった。
一般社団法人応用脳科学コンソーシアムは2015年から手書きの価値に関する研究を実施、2021年に東京大学の酒井研究室と共同で、電子機器と比較して紙の手帳の方が記憶想起の成績が正確で、その処理に関連した脳活動が高くなることを論文発表し、多くの反響を得た。
今後の取り組み 手書きが「想起」「想像力」「理解力」「創造力」「モチベーション」に与える影響について、脳科学的・心理学的な検証を実施。

 日本紙パルプ商事は「世界最強の紙流通企業グループ」になるというビジョンのひとつの達成に向け、同研究会に紙に関わる知識・知見を提供し、研究から得られる紙の価値に関する科学的な知見や手書きの効果を社会に広め、さらなる紙の価値向上を目指していくとしています。


【板紙・パッケージに関する市況/状況】

1.王子「包めるカレンダー」が「第75回全国カレンダー展」で銀賞

 王子ホールディングスは1月10日、同社の「包めるカレンダー2024」が「第75回全国カレンダー展」で銀賞を受賞したと発表しました。同カレンダーは王子マテリアの包装用紙製で、カレンダーとして使った後、包装紙や封筒などとしてリユースしてもらうことをコンセプトとしているとのこと。1年間使用するカレンダーにすることで、リユースを習慣化してもらうことが狙いと、同社は「包めるカレンダー」の取り組みを説明しています。


2.レンゴー 「第52回 JPM POP クリエイティブ・アワード」で金賞・銀賞

 レンゴーは1月11日、今年度の「JPM POP クリエイティブ・アワード」で金賞1点、銀賞5点を受賞したと発表しました。同アワードはPOPツールの表現力向上と社会的認知を高めることを目的としたコンテストで、金賞を受賞した「いち髪シャンプー・コンディショナー3種香り見本」では、商品とリンクさせたミニチュアの半立体ボトルを使用することで、お客様が選ぶ際に迷わないようガイドの役割を果たすツールとしたとのこと。銀賞5点でも、ひと目で香りの種類が分かり商品の魅力をしっかり伝える本体トレイの高さ、新規性を演出する陳列台、環境に配慮した商品であることを伝えるために段ボール製の什器とするなど、各所に気を配って商品の魅力や特色を効果的に伝える工夫を施していることが説明されており、同社は今後もお客様のセールスプロモーションをサポートし、ブランドイメージアップ、販売の活性化に貢献していくと表明しています。


3.国際紙パルプ商事 紙が主原料のパッケージでプラスチック使用量を低減

 国際紙パルプ商事は1月16日、カー用品専門店のオートバックス全国約600店で販売される運転者標識のパッケージ用に、紙を主原料とする包装資材の提供を開始すると発表しました。2024年2月から順次、オートバックスのプライベートブランド商品の運転者標識12種類のパッケージに導入され、全商品のパッケージが切り替われば年間約250キロの使い捨てプラスチックの削減につながる計算になるとのこと。オートバックスを展開する株式会社オートバックスセブンは環境に配慮した商品開発で廃棄物発生量の削減を目指しているとのことで、今回の取り組みには使い捨てプラスチックの削減を図る狙いがあると、国際紙パルプ商事はニュースリリースで説明しています。
 


【その他の市況/状況】

1.L‐BKP価格が4か月連続で上昇

 1月17日付の日本経済新聞紙上にて、南米産L‐BKPの2023年12月積み価格が前月積み比3%上昇で決着したと報じられています。2023年前半に下がった価格を修正する動きで、値上がりは4か月連続とのこと。北米産N‐BKPの2023年12月積み価格は前月積み比横ばいとなったと記事では伝えられています。


【印刷、製品、その他関連】

1.「ラブレターコンテスト」イベント、今年は2会場

 日本製紙連合会は1月17日、「その気持ち、紙に書いて伝えよう~ラブレターコンテスト~」の開催を発表しました。14回目の開催となる今年は、池袋に加えなんばでもラブレター執筆体験イベントを開催するとのこと。サイトに掲載された発表によると、

内容 「片思いをしている相手」「恋人・夫や妻」「家族」「友達」など、大切な思いを伝えたい相手に対してつづったラブレターを募集し、優秀作品に「シャープ ヘルシオ ホットクック」等の賞品をプレゼントするイベント。日本製紙連合会が2011年から実施。専用応募用紙に手書きし封書で送るほか、体験イベント「バレンタインデーは、手紙を書こう。」会場に設置されたハート型ポストへの投函でも応募できる。
目的 デジタルツールでのコミュニケーションが主流な若い世代を中心に、「手紙を書く」体験を通じて、デジタルにはない、紙に書いて気持ちを伝えることの良さや効果を再認識してもらうことを目的とする。
期間等 応募期間は2024年1月17日(水)~2月29日(木)当日消印有効
応募規約や個人情報の取り扱いについてなどを確認し、同意の上、必要事項を記入して専用応募用紙で封書にて応募。
体験イベント 2024年2月3日(土)、4日(日)の2日間、なんばCITY ガレリアコートで、
2024年2月10日(土)、11日(日)、12日(祝日)の3日間、池袋・サンシャインシティ 噴水広場(アルパB1)で、
ラブレター執筆体験イベント「バレンタインデーは、手紙を書こう。」イベントを開催。
専用レターセットを配布、その場で大切な気持ちを伝えたい相手に向けたラブレターを書いて、応募専用ポストに投函してもらう。

 『大切な気持ちをきちんと伝えられること』を多くの人に体験して頂きたいと、同会はイベント開催の意義について説明しています。


※文中敬称略
※文章は2024年1月9日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。