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華陽ニュース

ニューノーマル関連情報2024.8

 コロナ禍などをきっかけに変化した『ニューノーマル』な生活様式のなかでも、世界の環境や人権に対する関心はなお高まりを見せており、毎日のニュースでSDGsやESG、脱炭素、エシカル消費といったキーワードを目にしない日はないほどとなっています。
 そういった、紙にも関連があるけれど紙だけにはとどまらない日々の動きを少しでもお伝えできればと、この欄を作成致しました。皆様の営業活動のお役に立てれば幸いです。

2024年6月に報道された、ESG・脱炭素他に関連する動きの抜粋

【政府・官公庁他】

経済産業省 浮体式の洋上風力発電の実証を担う事業者を選定。秋田県南部沖と愛知県田原市・豊橋市沖。選定された2企業連合は24年度から30年度に事前調査、設備製造、試運転を実施し、その後の実用化を目指す。
G7サミット 温室効果ガスの排出削減対策をとらない石炭火力発電所の廃止時期を「30年代前半」または「世界の気温上昇を1.5度に抑えられる時間軸」と首脳宣言に記載。足元で電源の3割程度を石炭火力に頼る日本は、24年度中に見直す「エネルギー基本計画」で、40年度時点の石炭の扱いが論点になる見通し。

【産業】

電力・燃料
デンソー
京セラ
2024年10月~2025年9月にデンソーの西尾製作所で軽量太陽光発電システムの実証実験を実施。デンソーが屋根の追加荷重が可能な場所やその荷重量を明らかにし、そのデータを元に京セラが構造や工法を見直して、デンソーの古い既存工場の屋根でも耐えうる荷重の軽量太陽光発電システムを設計。将来的にはデンソーの国内外のグループ会社への展開を検討し、カーボンニュートラルの達成に貢献することを狙う。
アイシン高丘 インドネシアのパーム油生産会社と共同出資によるインドネシア法人の設立に向けた合弁契約を締結。新会社でパームヤシ殻を原料とする固形燃料の「バイオ成型炭」を生産し、世界の鋳造企業に石炭コークスとの置き換えを提案することで、二酸化炭素排出量の削減や廃棄物の低減に貢献していく狙い。
中部国際空港 再生航空燃料(SAF)について愛知県東浦町と連携協定締結。東浦町の家庭から排出される廃食用油を回収して国産のSAFに加工し循環させる仕組みを構築する狙い。
裕幸計装
九州大学
工学院大学
IIJ
ベトナムで、エビ養殖池の汚泥から発生させたバイオガスを使って発電する実証運転を開始と発表。7月24日から。発電した電気を養殖池の水中に酸素を送る装置などに利用し、二酸化炭素削減につながると予測。
自動車・輸送等
トヨタ紡織 水素タンクを持つ燃料電池アシスト自転車の報道向け体験会を開催。スポーツバイク向けで開発を進め2030年までに販売の計画。
トヨフジ海運 メタノールを主燃料とする国内自動車運搬船2隻を建造する契約を三菱造船と締結。2027年度竣工予定。重油からメタノールへの主燃料の切り替えと積載台数の増加などで輸送単位当たりの二酸化炭素排出量を既存重油船比20%以上削減することを見込む。
大同特殊鋼 自動車部品の鋼材を熱処理する工程で使う焼鈍炉で、エネルギー源を電気のみとし、化石燃料を一切使用しない連続式真空焼鈍炉を初受注。完全カーボンニュートラル熱処理で自動車部品の二酸化炭素排出量削減に貢献の狙い。
その他
NOBUNAGA
キャピタルビレッジ
十六フィナンシャルグループの投資会社。植物廃棄物から家具や建材をつくる新興のスペースワスプに出資。同じく十六FG系の十六リースも、スペースワスプの製品をSDGsを重視する企業に紹介するなどで連携する協議を開始。
戸田工業 鳥取大学と共同で、電極にレアメタルを使わないナトリウムイオン電池の動作に成功。材料が入手しやすく価格を下げられる可能性があり、実用化を進める。
大成建設 建物の建設、運用、解体というライフサイクルを通じて排出する二酸化炭素=「生涯CO₂」を4割減らす賃貸オフィスビルを2026年にも完成予定。
トヨタホーム 愛知県みよし市で、全戸「ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」の分譲住宅地を報道公開。太陽光発電、蓄電池、災害用の貯水タンクを備えるほか、共用施設に無線給電製品を備え実証試験を行う。
太平洋工業 エネルギー使用量を見える化できる新サービス「エネグラフ」を5月9日に提供開始。専用装置を電気のスマートメーターや水道の流量計などに取り付けて使用データを取得、クラウド上で管理分析してエネルギー使用量やそこから換算したCO₂排出量をブラウザで確認できるようにするシステム。

※文中敬称略
※文章は2024年6月30日現在、新聞記事や各社のニュースリリースなどを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。