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華陽ニュース

不定期配信 マウスちゃんとメモリ主任のIT1年生 23

情報の重要性が増す昨今、弊社では情報セキュリティについて、その意義や情報を共有する取り組みを続けています。
担当チームが社内向けにまとめた資料などを基に、軽い読み物を不定期でお届けできればと思いますので、ご笑覧頂ければ幸いでございます。

 ある朝、パーテーションの向こうで営業の先輩のシーさんが小さく「あ」と呟いたのを聞いて、マウスちゃんとイーさんは顔を見合わせます。
「どうされたんですか、シーさん」
「総務から恒例のアップデート確認のアンケートが来てただろ?あれの返信を忘れてて、メモリ主任から催促が来た。」
 アンケート画面を呼び出してポチポチと入力しながら、シーさんはため息をつきます。
「毎週面倒だよなあ、これ。『ウィンドウズのアップデートは確認されましたか』って。あれって、自動でアップデートされるんだろ?毎週自分で確認する必要あると思うか?」
「それは・・・」
「それは、パソコンの電源を入れてないとかで知らないうちにアップデートが止まっているのを防止するためだそうですよ。」
 答えようとしたマウスちゃんより先に、シーさんの疑問に答えたのはイーさんでした。

「シーさん、今週は水・木と出張だったじゃないですか。そういう、パソコンの電源が切れてるときに配信されたアップデートはダウンロードやインストールが遅れる場合があるんだそうです。あと、パソコンの設定でインストールが保留になっている場合とか、考えたくないですけどウイルスが侵入して自動アップデートを解除している場合などもないとは言えないので、定期的に確認する必要があるとメモリ主任から前に教えて頂きました。」
「でもさー、営業は忙しいんだから、そういうことは総務でやってくれても良いんじゃないか?」
「総務でやれることは総務がやってくれてるみたいですよ。でも、最終的にサイバー攻撃から自分を守るのは『個人の自覚』だそうです。例えば、セキュリティソフトやシステムがいくら防御してくれても、それをかいくぐってくるウイルスメールってあるじゃないですか。それを危ないと思って開かずにいられるかどうかは、本人の危機意識とか知識とかによるので、そういったものを養うためにあえて個人個人で定期的に確認してもらってるって、メモリ主任、仰ってました。」

「実は僕も同じことをマウスさんにぼやいてたのをメモリ主任に聞かれてしまって・・・そのときに目的を教えてもらったんです。」
「うわあ・・・災難だったなあ・・・俺、あの人、苦手なんだよなあ・・・・・・」
「僕もちょっと前までは怖い人だと思ってました。でも、それだけじゃないみたいですよ。」
 イーさんの言葉に肩をすくめ、それでも入力を再開するシーさんと、自分の仕事に戻るイーさん。そのイーさんの姿に、子供の成長を見た親の感動ってこういうものなのかなあ、とぼんやり考えるマウスちゃんなのでした。