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華陽ニュース

不定期配信 マウスちゃんとメモリ主任のIT1年生 24

情報の重要性が増す昨今、弊社では情報セキュリティについて、その意義や情報を共有する取り組みを続けています。
担当チームが社内向けにまとめた資料などを基に、軽い読み物を不定期でお届けできればと思いますので、ご笑覧頂ければ幸いでございます。

 ある日、ふと、私用のスマホのロック画面に『緊急通報』というボタンがあるのに気付いたマウスちゃん。
「何だろう、これ。・・・押してみても良いのかな・・・・・・」
 指が伸びましたが
「・・・メモリ主任に聞いてみよう」
 いったん思いとどまりました。

「思いとどまって正解でしたね。うっかり押していたら警察のかたに叱られたかもしれませんよ。」
 マウスちゃんの顔がさっと青ざめ、メモリ主任が軽い笑い声をあげました。
「すみません。おどかし過ぎましたね。ただ、消防や警察のかたが誤通報問題で困っておられるのは確かです。」
「誤通報ですか?」
「最近のスマホに自動通報機能や緊急通報機能が追加されているのはご存じですか?」
「はい。電源ボタンを何回か押すだけで警察につながったり、衝撃を検知すると自動で119番してくれたりする機能ですよね。」
「ええ、機種やOSによって設定は異なりますが、緊急時に使用者を守るために追加された機能です。ただこの機能が誤通報のもとになることがあるそうなのですよ。レジャーを楽しんでいたら衝撃を感知して119番してしまったとか、ただポケットに入れて歩いていただけなのにスマホが勝手に通報してしまったなど。1か月の自動通報のうち誤通報でなかったのは3%だったなどという例もあったそうです。」
「それは・・・お困りでしょうね・・・」
「安否確認のために折り返しても連絡がつかない場合も少なくないそうで、そのために人手が割かれることで本当に助けが必要な自動通報への初動対応が遅れるのではと懸念されているそうです。」
「じゃあ、機能をオフにしておいた方が良いんでしょうか?」
「それはどうでしょう。緊急時には役に立つ機能ですし、いつ緊急事態に陥るかなど誰にも分かりませんからね。ただ、自分のスマホに自動通報機能があるか、それがどんな設定になっていてどんな時に動作するか、万が一誤通報してしまった場合どう対処すべきか、を知っておくことは必要だと思います。」

「緊急通報機能だけでなく、定期的にスマホの設定やアプリを見直して、適切な設定になっているかどうか確認したり使わない機能はオフにしたりすることは、セキュリティの面からも大切ですよ。」
「たまに見直すと、あれ?こんな設定になってるんだ?って思う機能とかあります。」
「各種の設定の確認は、アップデートと同じくらいセキュリティを守るうえで重要な対応です。個人でも会社でもそれは変わらないと思いますよ。」
 私用のスマホのことでも丁寧に答えてくれるメモリ主任と話しながら、もう会社のスマホの緊急通報先はメモリ主任で良いんじゃないかな、とぼんやり考えるマウスちゃんなのでした。