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華陽ニュース

不定期配信 マウスちゃんとメモリ主任のIT1年生34

情報の重要性が増す昨今、弊社では情報セキュリティについて、その意義や情報を共有する取り組みを続けています。
担当チームが社内向けにまとめた資料などを基に、軽い読み物を不定期でお届けできればと思いますので、ご笑覧頂ければ幸いでございます。

 コンピューターに向かってあたふたするイーさん。マウスちゃんが声を掛けます。
「イーさん、どうしたんですか?挙動不審ですよ。」
「挙動不審って・・・いや、なんか、メールが上手く送れなくて。」
「送れない?・・・ああ、これ、添付ファイルが大きすぎるんじゃないですか?」
 メールの添付ファイルのサイズをみて、マウスちゃんが指摘します。
「え、そうなの?だって3枚しか添付してないよ?」
「枚数じゃなくてファイルサイズの問題です。メールソフトやサービスによると思いますけど、イーさんが使っているサービスだと、上限は10MBなんですよ。だから、今添付されているファイルだと2枚が限界ですね。」
「どうすれば良いの?」
「ファイルを圧縮するか、小分けにして送るか、そもそもメールへの添付をやめるか、ですかね?」
「なるほど・・・そう言えば、今更なんだけど。」
「はい?」
「メガバイト、って何?」

「いや、使うよ?ファイルサイズが大きい・小さいとか、スマホでどのサービスに契約しますか、っていう時とか、普通に使ってるし、数字が大きければ大きいんだな、っていうのは分かるけど、そもそもどういう意味なのか、考えたことなかったなって。」
「あー、確かに。ウサギは何故1羽なの、とか、普段は考えないのと一緒ですね。えーっと、私も詳しいわけではないんですが・・・コンピューターって、もともと、「0」か「1」かで全てを表現するカラクリじゃないですか。」
「カラクリ・・・まあ、そうだね。電気がついている=1、電気がついていない=0、って考えるんだって、聞いたことある。」
「で、その1桁目の「0」「1」、つまり最小単位が『1ビット』です。」
「ビット。」
「『二進法』に基づく単位らしいです。で、1ビットは「0」か「1」か、なので、2通りのことが表現できます。」
「僕か、マウスさんか、みたいな?」
「そうですね。ただ、世界にはもっとたくさんの表現したいものがあるので、桁数を増やします。例えば、2ビット、つまり、二進法で2桁になると?」
「『00』『01』『10』『11』だから4通りだね。」
「その通り。2の2乗ですね。」
「3桁、つまり3ビットなら2の3乗で8通り、4ビットなら2の4乗で16通り、っていうわけか。」
「そうです。でもこの調子で桁数が増えていくと、コンピューターは良くても人間には長すぎて扱いづらくなっちゃいます。で、アルファベットや数字を表すのに都合がよさそうな8ビットを1単位にしちゃおう!ってことで、8ビット=1バイト、になったんだそうです。ちなみに、『ビット』も『バイト』も同じ『ビー』なので、小文字の『b』なら『ビット』、大文字の『B』が『バイト』って決まっているそうですよ。」

「でも、1バイトって2の8乗だから、256通りだよね?少なくない?」
「そこで出てくるのが『キロ』とか『メガ』とかです。ここもちょっとややこしい問題があるんですが・・・もともと、ある単位の1,000倍に対して、単位の頭にちょこんとつける言葉が『キロ』、『キロ』のさらに1,000倍につけるのが『メガ』、さらにその上が『ギガ』『テラ』・・・っていう風に国際的な機関で決められていたので、それを情報の単位にも使っちゃおうってなったのが『キロバイト』とか『メガバイト』っていう単位なんです。」
「『バイト』の1,000倍が『キロバイト』で、『キロバイト』の1,000倍が『メガバイト』?」
「その辺りが、1,000倍とか1,024倍とか、Kとkは違うとか、いろいろあるので・・・まあ、約1,000倍ってことで。」

「さっきイーさんがスマホの契約のことをおっしゃってましたけど、通信の場合『GB』と『Gbps』、どっちも『ギガ』って略したりしますからね。その辺りもややこしいですよね。」
「ごめんなさい、ついていけなくなりました・・・とりあえず、添付ファイルが大きすぎたってことだよね。小分けにします。」
「そうですね。でも、10GBって結構な大きさだと思うんですけど・・・何を送ろうとしてたんですか?」
「あ・・・お客様に、新年に撮った初日の出の写真・・・」
「・・・それ、会社のパソコンで送っちゃいけないんじゃ・・・・・・」