1. HOME
  2. KAYO NEWS
  3. 紙の市況(2024.1)詳細 1月10日更新分

KAYO NEWS

華陽ニュース

紙の市況(2024.1)詳細 1月10日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.2023年上昇率上位品目にコート紙・上質紙

 12月29日付の日本経済新聞紙上にて、産業素材や燃料、農産物など主要商品100品目の2023年末の取引価格の騰落率ランキングが発表されています。2023年12月15日時点の価格を22年末と比較したもので、上昇した商品数は36品目と、73品目だった22年末の半分となり、3年ぶりに品目数で下落が上昇を上回ったとのこと。上昇した36品目中、コート紙は騰落率20.0%で4位、上質紙は同19.9%で5位となったことが伝えられています。
 同日発表された日経商品指数42種12月末値では、全体の商品指数が3か月ぶりに前月末比低下となるなか、紙・板紙は11か月連続の横ばいで、前年同月比では9.5%の上昇となったと記事では伝えられています。


【板紙・パッケージに関する市況/状況】

1.レンゴー 愛媛東温工場の稼働開始を発表

 レンゴーは1月5日、松山工場の移転先として建設を進めていた愛媛東温工場について1月8日より稼働開始となったと発表しました。公式サイトの発表によると、

名称・所在地 レンゴー株式会社 愛媛東温工場(愛媛県東温市)
事業内容 段ボールシート、ケースの製造・販売
新工場の特徴 ・2024年完成予定の松山自動車道東温スマートインターチェンジから約200m。
・太陽光発電設備・LNGサテライト設備を導入し、二酸化炭素排出量削減に取り組み。
・デジタル技術の活用で生産性向上を目指す。

 同工場の稼働で四国経済の豊かな未来に貢献していくと同社は表明しています。
 


【その他の市況/状況】

1.ENEOSと大口需要家のC重油交渉が決着

 12月27日付の日本経済新聞紙上にて、ENEOSと大口需要家とのC重油の10~12月期の価格交渉が決着したと報じられています。ボイラー燃料に使われる高硫黄C重油は7~9月期比13%上昇となったとのこと。原油価格の上昇や円安進行を反映したものと記事では説明されています。


【印刷、製品、その他関連】

1.TOPPANのレトルト対応紙製スタンディングパウチを使ったオリジナルカレー

 TOPPANは12月13日、同社開発の「レトルト対応紙製スタンディングパウチ」を使用した「学校のカレープロジェクト」について発表しています。同社のニュースリリースによると、

「学校のカレープロジェクト」 株式会社にしき食品が運営する『ニシキヤキッチン』と、東京都豊島区豊成小学校の児童が一緒にオリジナルレトルトカレー商品をつくる試み。2022年にSDGsの特別授業の一環で、同社会長兼社長がレトルト食品についての講演会を実施したのがきっかけ。ニシキヤキッチンのスタッフを先生とする食育やレトルト食品に関する授業とともに検討を重ね、今回、2種類のオリジナルカレーのパッケージに「レトルト対応紙製スタンディングパウチ」を採用。TOPPANの社員も授業に参加し、パッケージが貢献すべき社会課題やプラスチック使用量・二酸化炭素排出量の削減の大切さ、解決手段についてなどで理解を深める。
レトルト対応紙製
スタンディングパウチの特徴
・一般的なレトルトパウチからの置き換えでプラスチック使用量・二酸化炭素排出量を削減。
・高温殺菌に耐える特殊な耐水加工、新たに開発した耐変色性を上げた用紙の使用で、レトルト殺菌が可能な紙製のパウチを実現。
・世界最高水準のバリア性を持つ同社製のフィルムの使用で、内容物の品質保持、フードロス削減に貢献。
・「紙マーク」の付与が可能。

 今回の「学校のカレープロジェクト」企画開発オリジナル商品2品が、同社の「レトルト対応紙製スタンディングパウチ」の初採用事例となると、TOPPANは説明しています。


※文中敬称略
※文章は2024年1月9日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。