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華陽ニュース
ニューノーマルにこの一品45-① 気候変動対応⑧中越パルプ工業(前)
【ニューノーマルにこの一品】
「ニューノーマル」という言葉は新型コロナウイルス下での生活や仕事の新しい様式を表す言葉として使われていますが、近年、私たちの生活や考え方に影響を与え、変えてきたものには、海洋汚染の深刻化による脱プラの動きや、SDGs、ESG、ダイバーシティ等、さまざまなものがあります。
その、様々なもので形作られる「ニューノーマル」に、紙で貢献できる製品とは、の観点からの取組みをご紹介いたします。
45 気候変動対応⑧中越パルプ工業
『愛され信頼される企業に』『環境と社会に貢献する企業に』『向上心あふれる働きがいのある企業に』を経営理念に掲げる中越パルプ工業。同社の気候変動対応をご紹介させて頂きます。
環境憲章と 社長メッセージ |
『生物多様性及び生態系の保護に配慮した企業活動の展開』 『地球規模での環境保全への取り組み』 『持続的発展が可能な循環型社会の形成』等を基本理念とし、 『地球温暖化対策の推進』『森林資源の育成と保護の推進』など7つの行動指針を掲げる環境憲章を制定している。 『統合報告書2023』の社長メッセージでは、具体的な取り組みとして 『気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同』 『製造工程における化石燃料由来のCO₂排出量を2030年度までに2013年度比50%削減する2030年度環境目標を策定』 『木質バイオマスや再生資源を活用した発電設備の設置の検討』を挙げている。 |
温室効果ガス削減実績 | 2022年度の化石燃料由来CO₂排出量は、2013年度比で129千トンの削減、削減率は31.3%。 |
再生可能エネルギー比率 実績 |
2022年度の総エネルギーに占める再生可能エネルギー比率は66.4%。黒液、製紙汚泥、廃材、未利用材などの木質燃料や、RPF、廃タイヤ、再生油などの廃棄物エネルギーを積極的に使用。 |
発電事業 | 2013年、薩摩川内市の社有地に太陽光発電の「唐浜メガソーラー発電所」を竣工。また、2015年には工場内に未利用間伐材や一般材を燃料とする木質バイオマス発電設備を設置し、発電事業を行っている。 再生可能エネルギー由来の発電事業により、2022年度は73千トンの二酸化炭素排出量削減にあたる電力量を売電した。 |
TCFD | 2022年6月にTCFD提言への賛同を表明。同月、気候変動対応推進グループを新設し、提言に沿った情報開示を行うべくシナリオ分析、リスクと機会、指標と目標等の開示を行っている。 |
同社は『竹紙』や『里山物語』等、独自のユニークな取り組みを長年続けておられます。来月は『竹紙』『里山物語』に焦点を当て、ご紹介させて頂きます。
※上記は2024年9月3日時点で公表されている同社の『統合報告書2023』等を参考に華陽紙業にて抜粋・編集しており、その後新たに発表・実施された対策を含んでいない場合があります。
※文章中、敬称略