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【紙のソムリエ】番外編 シート先輩とコマキさんの紙に関する四方山話③紙とプラスチック①

「おはよう、コマキさん。今日も寒いね~・・・って、何か温かそうなもの飲んでるね。」
「おはようございます、シート先輩。ホットのタピオカドリンクですよ。」
「・・・普通のタピオカドリンクすら飲んだことない僕にはハードルが高すぎる・・・そう言えば、タピオカと言えばストローだけど、コマキさんは紙ストローは使ったことある?」
「・・・タピオカと言えばストロー?・・・あ、いえ、まだ使ったことはないです。シート先輩は使われたのですか?」
「いや、僕もまだなんだけど。この前、新聞(※2020年1月10日付日本経済新聞紙面より)に、紙ストローに関する意識調査が載ってて、ちょっと衝撃だったんだよね。」
「衝撃、ですか?」
「うん。20代以上の千人の人からアンケートの回答をもらってて、紙ストローに関して70%の人が『賛成』だったって話。それは良いんだけど、年代別にみると、年齢層が高くなるほど賛成の割合が多くて、70代以上は89%の人が『賛成』なんだけど、年齢が下がるにつれて賛成の割合が減って、20代の人では『賛成』が51%にとどまったんだって。」
「半分ですか。」
「そう。で、同じアンケートで、海洋プラスチック問題の知識があるかどうかを聞く設問があって、『詳しく説明できる』『ある程度知っている』と答えた人も年齢が若いほど少ないって傾向が出てて、20代で46%、30代で58%って結果になってたんだ。」
「それも半分程度なんですね。」
「職業柄なのかな。海洋プラスチック問題や代替としての紙製品の話を聞く機会が多いから、みんなが海洋プラスチック問題を知ってるものと思ってたんだけど、そういうわけじゃないんだっていうのが衝撃で。で、僕は考えた。紙に関わる者の端くれとして、機会があれば、紙とプラスチックについてお伝えすることも僕の仕事なんじゃないかって!」
「・・・・・・」

1.海洋プラスチック問題

「海洋プラスチック問題っていうとウミガメかな。」
「ウミガメの鼻に捨てられたプラスチックストローが刺さっている画像ですね。痛々しくて、以後ストローが海洋プラスチック問題の象徴になってしまいましたけど、実はストローって、プラスチック製品に占める割合は小さいのだと聞きました。」
「本当の問題点は、ストローに限らず、廃棄されたプラスチック製品が海を汚しているってことだからね。」

「あと、マイクロプラスチックも問題視されている。」

「2015年に国連のサミットで持続可能な開発目標、SDGsが採択されて、その頃から海外、特に欧州では先行してプラスチック製のレジ袋や包装に関する規制が議論・実施されるようになってきたけど、日本でもこの問題が注目されるようになったのは去年(2019年)ぐらいからだよね。」

2.日本の問題点

「欧州に比べると、日本でこの問題が注目されるようになったのは随分遅いのですね。」
「もともと日本ではペットボトルの分別回収などが行われていたり、割と早い段階で化粧品の業界団体がマイクロプラスチックの使用自主規制を呼び掛けていたりして、この分野の対策は進んでいると考えられていた。でも状況が変わって、今までの対策では不十分になってきたんだ。」

日本を取り巻く状況の変化

中国、東南アジアの環境規制強化
日本は従来、大量のプラスチックごみを資源として中国などへ輸出。
⇒中国が環境規制の強化でプラスチックごみ輸入の大部分を禁止(⇒全面禁止に)。
⇒東南アジア諸国でも規制強化。
⇒日本国内に処理能力を超えたプラスチックごみが滞留し、対策が急務に。
プラスチックごみの燃料処理に対する批判の高まり
日本の資源循環策はサーマルリサイクル(プラスチックごみを燃焼して、発生するエネルギーを利用)が6割。
⇒二酸化炭素の発生を理由に、資源循環策とは認められず。
⇒代替素材への置き換えや再資源化(マテリアルリサイクル)への転換が必要に。

「日本は1人当たりのプラスチックごみ排出量が中国やEUより多いっていう統計がある。リサイクル後進国と言われかねない状況を解消するために、いかに排出量を減らして、再利用、再資源化を進めるかが重要になってるんだ。」

「排出量を減らすための施策の一つとしての、代替素材の利用。その一つが紙ストローというわけですね。」
「袋や包装でも製紙メーカー各社が新製品を次々開発している。それを是非、20代の若い消費者の方にも知って頂きたいよね。」
「プラスチックに劣らないいろいろな機能も知って頂きたいですしね。」
「代替と言えば・・・僕、タピオカ見るといつも思い出すのが・・・」
「・・・先輩、そういうとこですよ。では次回、紙ストローにとどまらない、いろいろな紙製品についてご紹介させて頂きます。」