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【紙のソムリエ】番外編 シート先輩とコマキさんの紙に関する四方山話⑬真実は6つ?(後)

「12月だよ、コマキさん・・・今年は本当に大変な年だったなあ。」
「生活も仕事の仕方も激変した1年でしたね。当たり前になっていたことをいろいろ見直すきっかけにもなりました。」
「紙の役割も見直されているよね。官庁やオフィスでの使用量が減った半面、衛生用紙の消費量は伸びている。」
「環境面の重視から、包装材を紙に置き換える動きも少しずつ進んでいます。」
「『紙は環境に悪い』っていう見方が少しでも見直されたのなら嬉しいな。『紙は環境に悪い?誤解を解く6つの真実』、残りの3つでも、紙という素材を見直すきっかけになるかもしれない情報が紹介されているんだよ。」

4.「紙は自然界で分解される地球環境にやさしい素材です。」

「日本でも今年7月に小売店でのレジ袋の配布が有料化されたけど、これは諸外国に比べるとかなり動きが遅いと言われているね。」
「中国やイギリス、フランスなどでは既に2008年頃から、使用が規制されたり、レジ袋に含まれるプラスチックの量の削減が検討されたりしていますからね。」
「プラスチック使用量削減の動きが加速したのは2015年頃からかな。ウミガメの動画が公開されたり、国連で持続可能な開発目標、いわゆるSDGsが採択されたりするなかで、使い捨てプラスチックごみが海洋環境に与える影響が特に注目されるようになってきた。」
「プラスチックごみの一番の問題点は、自然界で分解されないということですよね。そこで、自然界で分解される紙という素材に注目が集まっています。」

プラスチック 不適切に廃棄された場合、土壌中や海洋中などで分解されず残ってしまう。誤飲などによる海洋生物・鳥などの被害、住環境の悪化などが報告されており、食物連鎖による人体への影響なども懸念されている。
天然由来のセルロースが原料であるため、土壌や海洋に流出したとしても分解される。生物や環境に与える影響は小さいとされており、より具体的なデータを基にした、実効性を証明する調査が進められている。

「プラスチックでも一定の環境下で分解される生分解プラスチックや、天然素材由来のバイオプラスチックが研究・開発されているけど、実効性を含めて環境に与える影響にはまだ未知数の部分がある。より環境負荷が小さいとされている紙への代替が検討・実現されているのは、さっきコマキさんも指摘していたよね。」
「ストローや包装、袋、飲み物のカップやお弁当のパック、最近はウイスキーやビールのボトルでも紙製が検討されているそうですよ。」

5.「そもそも紙以外のものは古紙に混ぜてはいけません」

「紙が他の素材に比べて環境負荷が小さいとされる要因の一つに、リサイクルが挙げられる。」
「日本製紙連合会さんのパンフレットによれば、日本の古紙回収率は80%、利用率は64%。使い終わったら、回収して、再生して、また使う、というリサイクルのシステムが高度に確立されていることが分かります。」
「ただ、このリサイクルシステムがうまく働くには、『紙以外のものを古紙に混ぜてはいけない』ということが絶対条件なんだ。そのことをお願いしているのが、『真実』の5番目。」
「混ぜてはいけない『禁忌品』ですよね。

・紙以外のもの(石、ガラス、金属、プラスチックなど)
・紙のように見えるけど、紙とは組成が違うもの(合成紙、ストーンペーパー、不織布、使い捨ておむつなど)
・紙だけど、混ざると再生した紙に悪影響を与えるもの(汚れた紙、においのついた紙、昇華転写紙、感熱性発泡紙など)

などが禁忌品に指定されています。もし混ぜてしまうと、

・再生された製品に悪影響が出てしまう(汚れや汚染、表面のでこぼこなど)
・パルプとして再生できない成分が機械の故障の原因になってしまう

等の被害が考えられます。」
「たった1枚昇華転写紙が混ざっていたせいで、抄き上がった紙の表面にインキ汚れの点々が表れて、何十トンという紙が無駄になったっていう怖い話を聞いたことがあるよ。」
「紙のように見えてしまう禁忌品も厄介ですよね。いろいろな紙製品に代わって使われている例がありますが、使い終わった後は、古紙とは違う、独自の回収ルートを確立するか、産業廃棄物や一般家庭ごみとして処理することが適切、と製紙連合会さんでは訴えています。」

6.「未来に向けて新たな素材が生まれています」

「セルロースナノファイバー(CNF)のことだね。」
「植物繊維(セルロース)を名の単位のレベルまで細かく解きほぐしたものですね。

・軽くて強い
・熱に強い
・においを通しにくい
・リサイクルできる

といった様々な特性から、製紙以外の業界でも開発が促進されている、新しい素材です。」
「使い方もいろいろだよね。衛生用紙や紙おむつといった紙製品もあれば、化粧品や食品の添加物、卓球のラケットに使われたり、試作品の自動車の部品の一部になっていたり。」
「原料が木で、持続可能な資源であることも、環境負荷が小さい一因として注目されていますね。」

「コロナ禍でデジタル化が進んで、またちょっと紙が悪者みたいな言われ方をしているのが悲しいな、と思う。」
「もちろん改革は必要ですが、紙というのはこんなに良いところがたくさんある貴重な素材なんだよ、ということを訴えていきたいですよね。」
「それができるのは紙に携わる僕らなんだから、来年も積極的に情報発信していかないと!というわけで皆様、来年もどうぞ宜しく御願い致します。」
「早い!そのご挨拶が毎年早いです、先輩!」