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ニューノーマルにこの一品33 えひめのスゴeco

【ニューノーマルにこの一品】

 「ニューノーマル」という言葉は新型コロナウイルス下での生活や仕事の新しい様式を表す言葉として使われていますが、近年、私たちの生活や考え方に影響を与え、変えてきたものには、海洋汚染の深刻化による脱プラの動きや、SDGs、ESG、ダイバーシティ等、さまざまなものがあります。
 その、様々なもので形作られる「ニューノーマル」に、紙で貢献できる製品とは、の観点からの取組みをご紹介いたします。

33 えひめのスゴeco

 日本有数の紙どころ、愛媛県。廃棄物の3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取り組みについて特に優れた県内企業やその製品などを「優良モデル」として認定する「愛媛県資源循環優良モデル認定制度」=「スゴeco」を平成13年度より実施していますが、「優良リサイクル製品」として認定・紹介されている製品51件のなかには、紙に関するものも含まれています。いくつか紹介させて頂くと、 

えひめの木になる紙 間伐材を資源として有効活用することで二酸化炭素排出量の削減を図る「木になる紙」の取り組みの愛媛県バージョン。県内の間伐材30%(クレジット方式)と古紙70%を原料とする間伐材認証マーク付き再生コピー用紙で、A4サイズ1箱当たり1.02kgのオフセット・クレジット(J‐VER)が付与されている。売上の一部は植林や間伐などの森林整備に利用されるよう、協力金の形で山元に還元。
PSパワーソイル 紙のリサイクルを繰り返すと、繊維が脆く短くなり再生が難しくなり、製造工程から除去回収され、ペーパースラッジ(PS)と呼ばれる燃料になる。燃料として利用された焼却後の灰はセメント材料などへ有効利用していた。自社のPS灰が優れた吸水性と自硬性を示すことに着目し、PS焼却灰を分級の上、薬剤と混ぜ合わせ製造されたものが「吸水性泥土改質材PSパワーソイル」。エコで低コストな上に、改質効果が得られるまでの期間がセメント系よりも優れており、工期の短縮も見込める特徴がある。丸住製紙株式会社の製品。

 その他にも、牛乳パックが原料の書道半紙や綴じ紐、米袋や古紙を原料とする包装資材なども「優良リサイクル製品」として認定されています。紙の町で生まれる「スゴeco」製品に今後も注目です。

※文章中、敬称略