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値上げの時期・幅めぐる問題で日紙商が調査結果を発表
メーカー・代理店

「当初発表の通り実施」

日経記事は不正確、実態と異なると否定

製紙大手 印刷用紙値上げ チラシ用など交渉決着 原燃料高で13〜15%

問題の発端となった、7月17日日本経済新聞朝刊の記事

チラシやカタログに使う印刷用紙の13〜15%値上げが決まった。
原燃料高を理由とした王子製紙や日本製紙などの要請を凸版印刷と大日本印刷が受け入れた。
7月出荷分から実施する。
大手二社の受け入れで他の印刷会社などへの浸透が早まる見通しだ。
印刷用紙は紙生産量の5割を占める。価格転嫁は国内で年間1,500億円に上り、
幅広い企業のコスト上昇につながりそうだ。
値上げ額は1キロ当たり約15円。
印刷用紙の指標で用途が広い上質紙(裁断済み)は1キロ当たり約120円となったもようだ。
値上げは昨年7月以来、1年ぶりとなる。
今回の上げ幅は「第一次、二次の石油ショック以来の大きさ」(王子製紙)という。
原燃料価格はボイラー燃料の重油が1年間で4割上昇。古紙もこの間に4〜5割上がった。印刷2社はコスト高に一定の理解を示し「安定調達を重視」(大日本印刷)して受け入れた。印刷2社の購入価格は他の印刷各社の指標になる。

7月17日、日本経済新聞朝刊の一面に掲載されたこの記事は、
製紙各社が予ねて発表していた、「6月1日出荷分より印刷用紙の全品種を15%以上引き上げる」というものと異なる内容でした。
“健全で透明性かつ公平性のある価格体系”の実現によりユーザーとの信頼関係を拡充するための活動を続けてきており、また、今回の価格修正に関しても、メーカーの言葉を信じてお客様との交渉を進めていた日紙商は、上記記事に対し、すぐさま質問状を作成、7月29日に各メーカー・代理店に送付し、記事の真偽を確認しました。

質問状の内容

「価格修正の要望事項関連〜7月17日付日経記事に関するご照会について〜」
(略)本記事では適用時期、修正幅、価格水準などの点について、全国の弊組合員が代理店を通じて要請された価格修正の条件と相違し、さらに各製紙メーカーが4月前後に発表されました価格修正の条件とも乖離いたします。
適用時期、修正幅、価格水準などが公正で公平であったのか、価格格差の解消が出来たのか、貴社(製紙メーカー)が4月(前後)に公表した価格修正の条件や弊組合の要望事項に照らし合わせて、ご意見やご説明を賜りたくお願い申し上げます。
(略)紙産業界は再生紙古紙配合率偽装問題で、何よりも信頼の回復が喫緊の課題である中、顧客業界から本当に信頼される価格修正であったのか、我われ紙卸商は顧客業界に真摯に説明していかなければなりません。
公平、公正、さらに透明性が紙のユーザーから求められております。是非、そのような観点からも、お答えあるいはご説明をお願いしたいと存じます。

8月22日現在、メーカー13社、代理店10社より戻ってきた回答で共通する内容は
・ 4月前後に製紙メーカーが発表した価格修正は条件通り実施
・ 本記事(7月17日の日経記事)は価格修正の実態を正確に反映していない というものでした。

日紙商では今後も価格修正に関する検証を進めていく予定であり、今後の調査結果に注目です。

【製紙メーカーからのご回答・要旨】

会社名 ご回答
王子板紙 【電話での回答】印刷用紙なし。板紙は公表通り実施していく。
王子製紙 代理店各社に対し6月1日出荷分から価格修正に取組み実施。代理店各社への出荷価格は、発表通り一部契約物を除き例外なく、全分野、ユーザーに6月1日より15%以上の修正幅にて既に実施。
紀州製紙 6月1日出荷分より製品価格の値上げを公表し、貴組合の要望事項に基づき代理店各社に諸条件を要請、完全実施を致し、公平、公正、更に透明性のある取引実現を目指す努力を致しております。7月17日付日経記事は大変遺憾である。
大王製紙 3月24日、5月21日以降の出荷分から印刷用紙他の価格を15%以上値上げすることを公表し、代理店に対して実施。日経記事に関しては取材を受けていないのでコメントは控える。各代理店の印刷会社ごとの交渉結果を受けて、代理店に対する値上げ幅を調整したという事実はない。
中越パルプ工業 発表通り、6月1日出荷分より15%アップにて代理店に対する伝票を起票。原燃料の高騰がさらにアップの状況の中で、適用時期を延ばせる余裕はなく、修正幅の変更はできない状況。価格水準、価格格差の解消は修正時の検討通りで実施している。
東海パルプ 【電話での回答】発表した条件通り修正している。
特種製紙 【電話での回答】新聞の発表の通り、代理店を通じて公正、公平に対応している。
日本製紙 6月1日から15%以上の値上げを4月4日に公表。価格修正の根拠や必要性について、流通・顧客業界の皆様に説明や主要5紙に意見広告を掲載するなどして、出来る限りユーザーから信頼され、理解される価格修正に努めた。6月1日より、予定通り各代理店への販売価格を、期間契約のものとわずかな例外を除き、全分野に亘って15%以上の幅で修正しました。日経記事に関しては、大手印刷とは直接交渉していないし、時期が実態と乖離し、内容が不正確。
王子特殊紙 【電話での回答】公表通り、公平、公正に対応している。
北越製紙 4月に6月1日からの製品価格の値上げのお願いを公表し、貴組合の要望事項に基づき、代理店各社様に要請しました価格条件(適用時期、修正幅、価格水準)等を完全に実施。但し、一部の年間契約物件等は実施時期が異なる。日経記事の内容には当惑。
三菱製紙 4月7日、価格修正を発表。大幅な価格修正なため、全国の流通、印刷会社、エンドユーザーの皆様にご説明しご理解をいただきながら進めてきた。貴組合の要望を十分に尊重し、その趣旨を代理店にも周知させ取り組みました。日経記事は、実施時期や実施幅は弊社の認識とは相違があり、このような記事が掲載されたことは非常に残念である。
リンテック 【電話での回答】日経記事に関するご照会は当社には該当しないので、回答は控えたい。
レンゴー 【電話での回答】板紙専業で、今回の記事に関しては部外者。

【代理店からのご回答・要旨】

会社名 ご回答
日本紙パルプ商事 6月1日より新価格でお願いし実行。抵抗もあり失注したケースもあったが大方新価格を認めて戴きました。日経の記事は誤解を招く内容で、当社の実態とは全く異なっている。6月1日からの既定方針は変わりません。
国際紙パルプ商事 製紙メーカーの窮状を真摯に受け止め、お客様に販売価格の修正をお願いし粛々と作業を進めています。製紙メーカーは6月1日より用紙の価格修正を実施しております。
新生紙パルプ商事 紙流通業界の一員として、すべてのお得意先に対し製紙会社の状況をご説明しご理解をいただけるように努めてまいりました。日経記事の内容に関して、価格修正手続きはすべてのお得意先様に対して同一に行っており、一部認識が相違する。
日本紙通商 製紙メーカーの発表に即して修正を進めている。日経記事の内容に関して、価格修正の実施期日など重要な部分が事実に反する内容。
王子通商 製紙メーカーが4月に発表した6月1日より15%以上の価格改定を受け、お取引先に説明し、一部では販売数量の変動もありましたが、合意、ご理解をいただいたと考えています。日経記事は誤解を招く内容。
旭洋紙パルプ 製紙メーカーが3月から4月にかけ公表した価格改定方針に従い、得意先様に説明。改定幅、改定時期も製紙メーカーの公表通りです。改訂諸条件はあくまでお得意先様との交渉に基づく合意により決められますので、改定時期のズレは若干生じます。日経記事の内容は当社の実態とは全く異なったもの。
田村洋紙店 価格修正は昨今の原燃料・資材の高騰等の諸事情により、企業防衛の為、やむを得なくお願いした。貴組合の5つの要望事項を基準として、これに沿った方向で対応させていただくよう、説明、努力しております。
丸大紙業 6月1日以降お得意先各位に対して新値での購入をお願いしている。適用時期が不揃い、価格修正が15%未満であったりすれば、弊社は損害を被ることになり経営上将来に禍根を残すことになる。日経記事の内容は誤解を招くところ大。
丸紅紙パルプ販売 日経記事は実態を正確に伝えておらず誤解を与えかねない。取引先別に公正さ、公平さを欠くお願いは一切しておりません。価格修正は製紙会社発表の通り、基本的に6月1日以降ということで実現しています。定期性の商売で時期のズレはありますが、契約上のことで、公正さ、公平さを欠くものではありません。
三菱製紙販売 原・燃料価格高騰に起因する今回の値上げはやむを得ないものと判断、貴組合の要望の趣旨を尊重しつつ独自の方針の下、取引先の個別交渉による価格修正を進めてきた。日経記事については、当社の認識とは相違があり真に遺憾。
出典:「紙業タイムス」2008.10−1号、
日本洋紙板紙卸商業組合8月25日発表記事より抜粋・編集
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