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夏の納涼スタイルを提案するファクター(要素)岐阜ならではの避暑地。
ロケーションが良くて、食事も美味しい、そんなスポットを紹介していきましょう。
その他、「ぎふ長良川の鵜飼」や「やな」など、夏の風物詩もピックアップ。 |
いろんな人が自由に楽しめる山と川に囲まれた一軒家
五宝の滝方面に車を走らせ、川沿いの細い山道を奥へ奥へと進むと到着する、隠れ家のような場所『なんや』。
2階建ての一軒家の裏には小さなステージと広場があり、それらを囲むように小川が弧を描いて流れている。見るからに涼しげなこの場所は、ライブ、レイヴ、展示会、フリーマーケット、合宿、ワークショップなど、様々なイベントが行える、オールジャンルのフリースペース。時間をかけて自分達で仕上げたという空間だけに、看板もステージも遊び場も、手作りの素材感があり、たくさんの人達に愛され、必要とされている場所だということが伝わってくる。何でも揃うリゾート地ではなく、最低限の物とありのままの自然に囲まれて、日常からちょっとだけ離れた場所で過ごしてみると、それがとても心地良かったりするのだ。そしてまた、同じような心地良さを求め、いろんなところからおもしろい人がたくさん集まってくる。自然の宝庫であり出逢いの宝庫でもある、最高の避暑地になるはずです。 |
何度訪れても気持ち良い古民家喫茶のパン屋さん
恵那の山岡町にあるパン喫茶『ほやら』。
まず、このお店に辿り着くまでの道のりが、気持ちの良いドライブコースなので、冷房なんてかけずに車の窓は全開で走りたい。そうして深緑をたっぷりと堪能していると、知らぬ間にお店に到着。築100年を超すお屋敷を、1階はパンの販売スペースとカフェ、2階はギャラリーに改装してあり、一軒がまるごとやさしい空気に包まれている。カフェの営業は金土日の週3日。素材の風味を大切にして焼かれたパンや、山岡で育った野菜を使ったサンドウィッチなど、月替わりで2種類のセットメニューが用意されている他、店頭で販売されているパンもその場でいただくことができる。お店の中を吹き抜ける風に当たりながら、畳に座ってのんびりと味わったり、庭に植えられたハーブや木の実などの植物を観察したり。2階のギャラリーを覗いたり、はたまた何もせずにぼーっとしてみたり…。心の休養にピッタリのカフェです。ちなみに、店名は、東濃の方言「ほやら」から付けたのだそう。 |
夏にしか出逢えない風景に 夏だからこそ癒されるのです
庭園の間を通り抜ける風が、夏の草花の香りとともに心地良さを運んでくれる『花の茶屋』。
例え太陽がジリジリと照りつけている日だとしても、暑さを感じさせない。いや、むしろ、暑ささえも楽しめる場所だと感じるはず。ご主人が60歳を迎えたのを期に現在の場所へとお店を移し、少しずつ造ってきたという庭園には、ハーブや落葉樹、石や鬼瓦、池や草花が配され、それは見事な風情を醸し出しているのだ。そして一つひとつが手作りの素朴な料理には、地元や長野の安心できる食材を使用しているのだそう。「食べ物、人、自然…この空間で出逢うすべてに喜びを感じてほしい」というオーナー夫妻の想いが、季節感を大切にした料理や庭園風景から伝わってくる。お店のすぐ裏には東海自然歩道の入口があり、山歩きを楽しむこともできるので、散策の休憩スポットとしても利用してほしい。 |
森のケーキ香房 La Province<ラ・プロヴァンス> |
森の中でケーキとハーブティー ゆっくりおいしく避暑しましょ
ジャリ道と木のトンネルを通り抜け、峠の脇に建つ『ラ・プロヴァンス』へ。
国道21号線から約10分と、意外にアクセスが良い場所にも関わらず、まるで遠くの別荘地にやって来たかのような景色が目の前に広がる。ペンションのような店内には可愛らしいケーキが並び、手入れの行き届いたガーデンには色とりどりの花やハーブが咲く。そんな景色を眺めながら思い切り伸びをして深呼吸すると、身体の中が浄化されていく気がする。「わざわざ足を運んでもらえるんだから、正直に良い物を提供したいね」とご主人。元々地元が御嵩町で山好きのご主人は、この場所にお店と自宅を構え、その日に作ったケーキをその日に売り切り、少しずつガーデンを広げながら山と共に暮らしてきたのだそう。「山の生活は大変だけど、それも楽しいよ」と言うご主人がうらやましくもあるが、そんな生活を今すぐ送れない人は、とりあえず休日エスケープを。 |
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