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2009年度の紙・板紙国内出荷高は前年同期比12.8%減。20年前の水準であり、新聞等の広告出稿に到っては30年前の水準との報道もある。
王子製紙でも旧マシンのスクラップなどで減産しているが、それでも新マシンは7割操業の状態。
2009年度の連結業績予想は減収増益だが、増益要因に占める原燃料価格差異の割合が大きく、今後の原材料価格、為替、需要動向により左右される可能性がある。 |
南通プロジェクトは昨年より急ピッチで進められている。1号抄紙機は2010年10月営業運転開始予定。A2、A3、上質、PPCを生産予定。今後2年間で中国での印刷用紙設備、増強は200万トン以上計画されており、消費動向によっては供給過剰に陥る可能性も。 |
国内の景気の大きな回復は望めず、特に紙の需要は09年レベルを維持する程度との見通し。顧客企業の経費圧縮や宣伝媒体の変化により、今後も07年までの回復はないだろう。輸入紙も横ばいとの見通し。国内対策としては、価格維持・生産調整・コストダウンが引き続き重要になる。
一方、海外に関しては、東アジアを中心に拡大していくと見ており、南通を中心とした販売体制の確立が急がれる。
10年も非常に厳しい経済環境が続くと思われるが、我慢の経営の中で体力をつけ、いつでも走れるよう、決して眠らないことを心掛けて進んでいくことが大切だと考えている。
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