(1)当社経営計画発表会ご来賓のお話
1)王子製紙様
2)日本紙パルプ商事様
(2)紙の市況
(3)品種別販売実績表
バックナンバー
今月の「市況情報」
FSC認証(CoC認証)取得
ISO9001認証取得
おかげさまで、ミスクレーム 5/10,000以内達成!
A輸入紙動向 昨年は、本格的な輸入紙元年となった。2007年〜08年は減少に転じたが09年は一転大幅増に転じた。 09年1月〜11月の紙合計の輸入紙通関実績は、月平均119千トンで過去最高(前年1月〜11月比+40千トン150%) 内コーテッド紙は、月平均61千トンで前年比+39千トン 270% 代理店会の国内払い出しは、月平均392千トンであったのでその影響力は大きい。輸入紙は、ユーザーから見てコストメリット、品質等々で十分に認知されてきており今後も一定のシェアで定着すると思われる。 通販・大手印刷コンバーター等がその中心となりコーテッド紙では、2010年には月平均で80千トン近くまではいくと思う。 (2009年11月には、80千トンを超え過去最高を更新した。)
A全印工加盟社数推移 卸商の主力得意先である全印工会員の減り方は、もっとすさまじく、1985年(昭和60年)の11,339社から2008年には、6,456社と4,883社も減り(57%)卸商の販売市場のシュリンクを裏付ける結果となっている。産業構造の変化に加えて長年の過当競争と一昨年来の大不況でもう一段の整理淘汰が進みさらに大きく減少すると思われる。
価格:市況低迷している基調に大きな変化はない。但し、パルプは昨年5月から毎月連続して上がってきている。古紙も昨年後半からじり高傾向にあり中国向け輸出価格も上昇し国内価格を上回ってきている。 しかしながらメーカーは原燃料高傾向にあるが現在のコスト状況であれば製品値上げが出来る環境にないことも十分に理解されている。 また、近年は、需給バランスのみに左右されずに市況が形成されている。(過去の経験が生きない)すなわち国際的な原燃料動向と国際価格化(輸入紙・為替も影響)が市況形成において現実のものとなっている。需給バランスが崩れても原燃料価格が以前のように急激な高騰をすれば販売環境に関わらずメーカーは生き残りを賭けて値上げに動かざるを得ない。タイトになってもシェアを確保した輸入紙価格が低迷すれば国内紙への影響は大きい。流通にとってはその市況判断ミスが命取りになる。 その為には市況維持しかないはず。
(なお、記事の続き「4.流通の生き残り」は3月号に掲載させて頂きます)