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1) 平成22年1月 全国紙・板紙需給速報、並びに概況と分析 |
- 紙・板紙の国内出荷は前年同月比3.7%増。うち、紙は2.3%増、板紙は6.0%増。
紙・板紙及び紙のプラスは2カ月、板紙は3カ月連続。但し、量的には引き続き低調、前々年同月比ベースでは、紙・板紙は15.1%減、うち、紙は18.4%減、板紙は9.5%減。
なお、主要品種は新聞用紙、白板紙を除きプラス。
- 紙・板紙の輸出は93.0%増。うち、紙は96.1%増、板紙は51.3%増。紙・板紙及び紙のプラスは5カ月、板紙は3カ月連続。中国、香港、韓国等アジア向けと豪州向けが中心。
- 紙・板紙の在庫は前月比5.2万トン増(うち、紙3.3万トン増、板紙1.9万トン増)。5カ月ぶりに増加。
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【上質紙、保険法改正で特需 1月出荷15%増 約款書類向け、価格も底堅く】 |
景気低迷の影響で需要不振が続く印刷用紙のなかで、上級印刷用紙(上質紙)の出荷が好調だ。4月からの保険法改正に備え、保険会社が約款やマニュアルの改正を進めているためだ。国内出荷は昨年12月から2カ月連続で2ケタの伸び。価格も底堅く推移している。
上質紙の1月の国内出荷は前年同月比15.1%増の9万トン。「保険法改正特需で、保険会社からの引き合いが増えている」(卸会社)という。4月1日施行の改正保険法は、消費者保護のために約款の文面を読みやすくするように求めている。これに対応して保険会社の多くが書類を作り直している。
印刷用紙にはチラシやカタログなどのカラー印刷向けに光沢の出る仕上げをしてある塗工紙(コート紙)と、塗工をしていない非塗工紙があり、上質紙は非塗工紙。ノートや取扱説明書などに使われる。
輸入紙が増えているコート紙に比べ、上質紙は輸入量が少ないこともあり、国内特需の引き締まりにつながった。コート紙価格がじり安基調となっているのに対し、上質紙は底堅い展開となっている。 |
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- 印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比3.1%増。前年のユーザーによる
在庫調整を受けた落込みの反動等もあり前月に続きプラスも、前々年同月比では25.0%減と水準は低い。
他方、輸出は倍増。主力の塗工紙を中心に6カ月連続のプラス。前年10月(7.7万トン)を上回り過去最高。
- 板紙及び包装用紙の国内出荷について、需要は総じて低迷も、包装用紙は17.6%増。
前年の反動に加え、合成樹脂等一部需要分野の回復もあり大幅な伸び。段ボール原紙は4カ月連続のプラス。
他方、白板紙は前月に続き減少(段ボール原紙7.7%増、白板紙1.6%減)。
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(注)
- 1.国内工場の生産高・出荷高・在庫高による。
- 紙・板紙計には「その他の紙」、「白板紙以外の紙器用板紙」、「その他の板紙」が含まれる。
- 輸入*は12月、1−12月
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2) 平成22年1月 中部10県下 洋紙品種別販売数量 集計表 |
3) 名古屋洋紙代理店会 主要品種販売・在庫数量 3ヵ年比較 |
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