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ちょっといい話

上の写真は北アルプス・穂高連峰

ちょっといい話

10月号 (2009年)

(1)乗鞍岳クマ襲撃事件(9/19)

(2)メタボ対策・健康に良い日本の伝統食

(3)森を歩く
〜癒しの森林セラピー〜

(4)秋の味覚をご賞味下さい
〜栗〜

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乗鞍・畳平のクマ襲撃事件 3人重傷、6人軽症

〜被害を小さくした、勇敢なる人々〜
去る9月19日、乗鞍スカイラインの終点、畳平の観光施設「ひだ丹生川乗鞍バスターミナル」に1頭のツキノワグマが現れ、9人が重軽傷を負った被害は、まだ皆さんの記憶に新しいことと存じます。怪我をされたのは横浜の観光客や施設従業員の方々ですが、その中には、襲われた方を助けようとして怪我をされた方も多いのはご存知でしょうか。

1000人以上の観光客がひしめく畳平に現れた1頭のクマ。襲われた観光客の男性を助けようとして重軽傷を負われたのは、近くのロッジ『銀嶺荘』の経営者、支配人、従業員の方など。たまたま現場に居合わせた弊社社長の目撃談によると、クマは3人に巨体でのしかかり、頬をえぐるように噛み付くなど、そのままであれば被害者の命まで奪いかねないほどに興奮していたようですが、そこへ、『銀嶺荘』の社員の方や県の環境保護センターの職員、土産物店の店員の方などが、素手であるにもかかわらず勇敢にも近寄って、音を出すなどしてクマの気を散らしたため、クマも被害者の方の命を奪うまでには到らなかったそうです。その後クマは土産物店に入り込み、観光客などに襲いかかった後、一角に閉じ込められ、射殺されましたが、その間も、土産物店にいた観光客の方々を助けるため、従業員の方がシャッターでクマを閉じ込め避難を誘導したなど、様々な働きをされたことが各メディアで伝えられました。

乗鞍・畳平のクマ襲撃事件 3人重傷、6人軽症

その日『銀嶺荘』に宿泊した弊社社長が、クマを射殺したハンター、翌日見回りをされたハンター、また、新潟から来られていた『クマは友達』と豪語される観光客の方などに取材したところ、クマに遭遇しないための方法と、万一遭遇してしまった時の対処法は以下の通りとのお話が伺えました。

1.まずは音を出して遭遇しないように気をつける。クマよけの鈴やラジオなどを用意すること。静かに立っているなどして、鈴が鳴らない時は、石を岩に当てるなどすると、音が響いてクマは近寄ってこない。

2.万一出会ってしまったら、クマを刺激せず、じっと目を見続けること。後姿を見せると襲ってくるため、絶対に慌てて逃げたりはしないこと。

3.それでも襲われてしまった場合にはなす術が無いが、万一の時用にクマよけスプレーを持参すること。弊社社長が購入したのはアルプス名古屋駅前店で税込み12,700円の製品。トウガラシエキス配合で、風向きにもよりますが、射程距離10メートルで7〜9秒間噴射が可能です。クマの目や鼻などの粘膜を刺激しクマが逃走に到ると言われています。
クマよけスプレー
行楽の季節を迎え、登山を楽しまれる方も多いと思いますが、相手は自然、クマに限らず、どこに危険が待ち構えているか分かりません。
専門家の諸注意を必ず守って、安全・快適に行楽を楽しめるようにしていきたいものです。
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