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【紙のソムリエ】シートくんとロール先輩の紙修行 66 新入社員様基礎編⑧中・下級印刷紙

「新入社員の皆様、こんにちは。夏休み、終わっちゃいましたね。」
「若手社員の皆様、こんにちは。社会人の夏休みはお盆までだよ、というツッコミ、正解です。」
「最近、朝、寒くありませんか?」
「9月に入ってめっきり秋めいてきたよね。風邪とか引いてない?」
「僕は大丈夫です。ちょっと涼しくなったせいか、肌もさらっとして気持ち良いんですよね。」
「さらっとかあ。良い季節になったよね。」
「そんなさらっとした季節に、ざら紙のお話をお届けします。」
「ダジャレ?!」

1.中・下級印刷紙の定義

「『中級印刷紙』には『印刷用紙B』『印刷用紙C』『グラビア用紙』が、『下級印刷紙』には『印刷用紙D』『特殊更紙』が含まれます。紙の品目分類の定義から抜粋すると、

印刷用紙B 白色度75%程度以下。書籍、教科書、雑誌の本文、商業印刷、一般印刷などに使用されるもの。
印刷用紙C 白色度65%程度以下。雑誌の本文、電話番号簿本文などに使用されるもの。
グラビア用紙 雑誌などのグラビア印刷に使用されるもの。
印刷用紙D 白色度55%前後。雑誌の本文などに使用されるもの。
特殊更紙 漫画誌の本文などに使用されるもの。

(経済産業省「パルプ、紙、板紙月報記入要領」紙月報品目分類表より抜粋)

「グラビア用紙はグラビア印刷向け、特殊更紙は漫画誌本文用に特化されたものだから別として、『印刷用紙A』が白色度75%程度以上なので、A、B、C、Dの順に白色度が落ちて白くなくなっていくと考えれば良いですね。」

2.中・下級印刷紙の長所

「白さが劣る、っていうと質が悪いみたいに聞こえますが、この白色度の低さが中・下級印刷紙の強みでもあります。

・白色度が落ちる分、裏抜けがしにくい
 (不透明度を上げるため、パルプの配合を工夫したり填料を添加されている製品も)
・インキの吸収性が高く、乾きが早い

といった長所から、雑誌の本文など、薄くても裏抜けがしにくく、ページ数が増えても軽くなければいけない用途に使用されています。」

3.学校で使う紙

「昔は一般の印刷用紙としても広く使われていた中・下級印刷紙ですが、技術の進歩や社会のニーズに従って上質紙や再生上質紙などに用途がシフトしていき、使用量が減るのに伴って在庫や規格も減っています。」
「平判で、なおかつ小ロットでも手に入るもの、っていうと、銘柄も在庫も限られますので、事前に紙屋さんに相談して下さいね。」
「というなかで、比較的入手しやすいのが、冒頭で紹介した更紙(ざらし、ざらがみ)のJISB4やJISA4。下級印刷紙の『印刷用紙D』に該当します。」
「皆さんが学校で使っていらした『ざらばんし』ですね。『わら半紙』ともいって、昔は本当にわらを原料に使っていたらしいですけど、今はわらは使われていません。」
「学校のテストなどで使われている更紙。メーカーでJISB4やJISA4に既に仕上げられている製品が多いので、全判がご入り用の際は、やはり事前に紙屋さんにご確認下さい。」

「中質紙や更紙って、今は汎用品というより受注生産品っていう場合が多くなってるらしいけど、その分、お客様の細やかなニーズに対応した製品を作ってることもあるんだって。例えば・・・・・・」
「・・・・・・なるほど、そんなこだわりが。でも、それなら僕は更紙よりコート紙の方が良いな。」
「へえ。シートくんも紙選びにこだわりがあるんだね。」
「いやあ、食欲の秋だから、さらっとしたものよりもこーってりしたものの方が・・・」
「最後までダジャレか!!」

(初掲載:2017年9月10日、加筆修正:2019年12月11日)

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