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【紙のソムリエ】シートくんとロール先輩の紙修行 83 新入社員様基礎編24 古紙・再生紙

「新入社員の皆様、こんにちは。寒暖差の激しい毎日ですが、体調崩されていませんか?」
「若手社員の皆様、こんにちは。空気の乾燥にも御注意下さいね。」
「この冬はインフルエンザもいつも以上に流行ってますよね。」
「今季は2種類のA型が同時に流行ってるから、1度かかっても、もう一度かかることもあるらしいよ。」
「何度も利用できるのは紙とかだけにしてほしいですよね。というわけで、今回は古紙と再生紙のお話です。」

1.紙の原料と再生紙

「紙の原料はパルプですが、このパルプは原料によって『フレッシュパルプ』と『古紙パルプ』に分かれています。」

フレッシュパルプ 木材繊維を原料とするパルプ。木材を機械的にすりつぶして作る『機械パルプ』や加熱した薬品で溶かして作る『化学パルプ』などがある。
古紙パルプ 回収した古紙を原料とするパルプ。繊維をバラバラにして(離解)異物を取り除き(除塵)、印刷インキを抜いて(脱墨)漂白して使用する(製品によっては脱墨や漂白の工程が省かれる場合もある)。

「この古紙パルプを配合した紙を『再生紙』と呼んでいますが、何%以上使用しなければならないといった決め事などはありません。また、古紙は種類や加工方法により『新聞古紙』『段ボール古紙』『模造色上古紙』などに分類されていますが、新聞古紙は新聞用紙に、段ボール古紙は段ボール原紙にと、もとの製品の原料として使われる例も多く見受けられます。」
「板紙は特に、その90%以上が古紙でできているとされており、『段ボールはリサイクルの優等生』といった表現もされています。また、日本では平安時代より再生紙が利用されており、江戸時代には古紙回収が商売として成り立っていたことも伝えられています。」

2.古紙の現状

「そんな長い歴史を持つ再生紙ですが、その原料である古紙の需給が非常にタイトになっていることが近年話題となっています。」
「需給が逼迫するのは、単純に言えば、『供給が減って需要が増える』から。その要因として報じられているのが

供給減 人口減やデジタル化などにより、新聞用紙や印刷・情報用紙の需要・生産が減少。
⇒必然的に、古紙の発生も減少。
需要増 中国の日本産古紙の買い付けが増加。
 ・環境規制強化により、不純物の少ない日本産古紙の評価が上昇。
 ・米中貿易摩擦により、米国産から日本産へのシフトが発生。
などが原因と言われている。ただし2019年に入ってからは中国の需要が鈍化しているとの話もある。

などです。需給逼迫により価格が上昇し、2018年11月には段ボール古紙の輸出価格が過去最高値を更新したという記事も報道されました。」
「国内の古紙を国内で消費していた時代とは異なり、今や古紙は国際市況商品として、国内の要因によらず価格や在庫が変動する、安定調達の難しい原料となりつつあります。」
「古紙の安定調達の難しさを背景に、製紙会社では再生製品の見直しも始まっています。最近では、

・北越コーポレーション、日本製紙、大王製紙が2019年4月生産分以降の色上質の古紙配合を廃止、あるいは、古紙配合保証を撤廃。
・日本製紙が再生上質紙「npiグリーン70(PEFC)」の2019年3月末での生産見合わせを発表。
・王子製紙が上質、A2、A3の再生紙品の古紙配合率見直しを発表(古紙配合率を10~20%程度減少)。

といったことが発表になっています。」

「各地で再生の印刷用紙やコピー用紙が入手しづらくなっているという話もあります。」
「紙全般に言えることでもありますが、特に年度替わりの今の時期、再生紙使用のお仕事をお見積りする場合は、まず在庫があるかどうかを確認してから!が鉄則ですね。」
「お仕事を頂いた後に、紙がない、どうしよう、って青くなるのは嫌ですもんね。」
「・・・実感こもってるよね、シートくん」
「え?・・・あはは・・・・・・」

(初掲載:2019年2月10日、加筆修正:2019年12月12日)

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